
| 名前 | 雍糾、雍姫 |
| 関係 | 夫婦 |
| コメント | 夫と父のどちらを取るのか選択を迫られた女性の話 |
雍糾は鄭の厲公に仕えた人物です。
雍姫は鄭の重臣である祭足の娘であり、雍糾の妻となりました。
鄭の厲公が祭足の排除に動き、雍糾に祭足を殺害する様に命令する事になります。
雍糾は祭足の排除に動きますが、妻の雍姫に計画を漏らしました。
雍姫は夫と父のどちらが大事なのかを母親に問い、決断をする事になります。
今回のお話は春秋左氏伝や史記にある話であり、夫と父のどちらを取るべきかに迫られた女性の話となっています。
祭足の暗殺計画
鄭の祭足は鄭の荘公に厚遇され高い地位を得て、鄭の昭公を立てますが、宋の荘公の脅迫もあり、鄭の厲公が立ちました。
祭足には娘の雍姫がおり、雍糾と結ばれる事となります。
妻の雍姫が「雍姫」と呼ばれる様になったのは、雍氏の雍糾に嫁いだからです。
鄭の厲公は朝廷の実力者である祭足が疎ましく思いました。
祭足は元々は鄭の昭公に近い人物であり、鄭の厲公としては排除したいと考える様になります。
鄭の厲公の祭足の排除の方法は、強引な手法であり、娘婿の雍糾に祭足を暗殺させるというものだったわけです。
夫と父親はどちらが大事なのか
雍糾は饗宴を催し、祭足を誘きよせ郊外で暗殺してしまおうと考えました。
雍糾は行動する前に、妻の雍姫に「祭足」を殺害する計画を伝える事になります。
驚いたのが雍姫であり、母親の元に行き「父親と夫では、どちらが近しいのか」と訪ねました。
母親は「人は誰でも夫に出来るが、父親は一人きりです。比較など出来るはずがありません」と応えました。
夫は代える事が出来るが、父親は代えが利かないものだと伝えた事になります。
雍姫は祭足に「夫の雍糾は自宅ではなく、郊外で持て成そうとしていますが、不審な点があり注意するべきです」と伝えました。
雍姫は夫の雍糾と父の祭足の間で感情は揺れ動いたと思われますが、父親の祭足を選択した事になります。
雍姫の言葉を聞いた祭足は、動き出し雍糾を殺害し、遺骸を周氏の汪に晒したとあります。
ここでいう周氏が何なのかは不明ですが、祭足は鄭の厲公に対し宣戦布告した事にもなるのでしょう。
鄭の厲公は正面から祭足と戦っても勝てないと判断したのか「夫人どもに話すようでは、殺されて当然だ」と述べ、蔡に出奔しました。
鄭の厲公が出奔した事で、祭足は鄭の昭公を再び鄭の君主として即位させています。