亜門はキングダムに登場する架空の人物です。
最初は趙の邯鄲にいる嬴政を秦まで運ぶ仕事に難色を示しますが、紫夏の決断に従いました。
趙の関所を全て抜けますが、嬴政がいなくなった事に気付き趙は騎馬隊に追撃を行わせています。
紫夏が趙兵の槍で窮地に陥りますが、亜門が身を挺して救い紫夏に「あばよ」と言い残すと、馬車を趙の騎兵にぶつけ転倒させました。
これが亜門の死亡シーンとなります。
亜門は明るい人であり、最後まで恐怖する描写は無く、堂々とした態度で世を去ったと言えるでしょう。
尚、実写版の映画キングダム運命の炎の亜門は登場しており、浅利陽介氏が亜門役となっています。
亜門の登場
亜門はキングダム8巻の嬴政の回想シーンで登場します。
ずっぐりむっくりした体型と「おかっぱ頭」の髪型が特徴の人物です。
秦の道剣は趙の人質になっている嬴政を秦の戻そうとしますが、協力者である闇商と打ち合わせをしていました。
闇商の中の二人が江彰と亜門です。
物語の設定では亜門と紫夏は久しぶりの再開だった様な設定となっています。
この時に紫夏が亜門を「キモいな相変わらず」とからかうシーンがあります。
紫夏は嬴政がどの様な人物なのか見たいと言いますが、道剣の部下達は激昂しますが、亜門は「るせェぞ 俺らの大将が会わせろって言ってんだからとっとと」と言い返しました。
ここで大人たちと殴り合いをしている危機的な状況の嬴政がいたわけです。
嬴政は紫夏が機転を利かせ救っています。
任務を受ける
夜になると、紫夏、江彰、亜門の三人は嬴政の事で話し合う事になります。
亜門は嬴政の事をよく調べたのか嬴政は飢えて困難な生活をしており、秦からの仕送りも滞っている事を知りました。
さらに、嬴政の母親もひどい仕打ちを受けている事を、紫夏や江彰に話しています。
亜門や江彰は難色を示しますが、紫夏は嬴政に会ったりし、自分達も紫啓に救われた身だと諭しました。
紫夏の言葉により、亜門と江彰は嬴政を秦まで送り届ける決断をする事になります。
亜門は嬴政を呼び捨てにするシーンがあり、道剣が怒りますが、気に留める様子はありませんでした。
亜門にとってみれば、秦の王族だからと言って、気後れする様な所はなかったのでしょう。
ただし、紫夏は嬴政に対し敬語で喋っており、亜門は一般的な礼儀がなっていないとも言えます。
嬴政は米俵の中に隠れており、気絶した時も亜門は「ビビり過ぎて気絶しただけだろ」の言葉を残しました。
亜門は馬を操る御者となり、秦に向かう事になります。
趙の騎馬隊
趙では嬴政がいなくなった事に気付き冬顔を大将として、追撃を行わせています。
趙は北方にある国であり騎馬隊が優れていました。
亜門も「趙の追尾能力は中華一」として認めており、追撃がある事を悟っています。
赤松の池まで辿り着けば、昌文君がおり、嬴政も一行も助かる事になりますが、距離があり苦戦を強いられる事は必定だったわけです。
亜門と江彰の恋
趙の騎馬隊が接近してくると、亜門の馬車に江彰が近づいてきました。
この時に亜門は命の危険が迫っているにも関わらず臆する事無く「ハハハ元々拾われた命だし 闇商やっている時点で いつか こうなる覚悟はしてたけどよォ」と言ってのけています。
さらに、紫夏に関しても「あいつをモノにできなかったことだけが心残りだ。告白くらいしとくんだったワハハハハ」と豪快さも見せています。
亜門は底抜けに明るい人物でもあるのでしょう。
しかし、江彰が紫夏に告白した事を告げると驚きました。
因みに、亜門、江彰の取り決めで、自分達は紫夏よりも早く死ぬと決めてあったわけです。
亜門の最後
この時に、趙の騎馬隊と紫夏の間に、無理やり馬車を入れたのが亜門です。
亜門は「うちの大将に近づくなてめェ!!」と趙の騎馬兵の怒鳴りつけています。
紫夏の方を振り向いた亜門は紫夏の名前を呼びました。
次の瞬間に「あばよ」とだけ言い残し、趙の騎馬隊に馬車をぶつけ紫夏を逃しました。
紫夏の一行の中で最初の犠牲者が亜門であり、悲壮感すら見せずに世を去っています。
ただし、紫夏は「亜門っ」と涙を流して叫び、道剣や江彰もショックを受け悲壮感が出る事になります。
それでも、最後まで底抜けに明るかったのが亜門だと言えるでしょう。