ゴバは漫画キングダムに登場する架空の人物です。
犬戎王ロゾの血族の者であり、犬戎三兄弟の長兄でもあります。
山の民との戦いではバジオウと互角の腕前を見せたり、趙の舜水樹の策を忠実にこなすなど、冷静さも目立ちました。
ただし、楊端和が突っ込んでくると応戦しますが、呆気なく討ち取られています。
ゴバの死亡シーンはキングダム52巻 第566話「端和の選択」となっています。
バジオウと互角の腕前
橑陽の戦いで犬戎王ロゾが参戦し、楊端和率いる山の民を中心とした軍と戦う事になります。
犬戎の兵は強く激戦が行われますが、この時にバジオウと互角に渡り合ったのがゴバです。
この時にゴバとバジオウの双方が両手に剣を持ち激しく打ち合っている描写があります。
これを見ていた弟のブネンやトアクは「帰るぞ兄者」や「腹へった」などの言葉を残し、余裕の表情を浮かべていました。
ゴバの方はバジオウの実力を認め「その面・・。覚えておくぞ」と述べ去っています。
山の民の中では楊端和に次ぐ実力の持ち主であるバジオウと互角に渡り合った事で、ゴバが手強い相手と考えた人は多いのではないでしょうか。
ゴバの役目
橑陽の戦いではすぐ下の弟のブネンがメラ族長のカタリを討ち取りますが、末弟のトアクはフィゴ王ダントに討ち取られました。
山の民のシュンメンは勢いに乗り、ゴバの退路を断とうとしますが、ゴバは全軍後退を指示しています。
部下達は戦力に余裕がある事を考えバジオウを討つ事を主張しますが、ゴバは「バジオウ如きいつでも討てる」と述べ軍を後退させています。
ここで楊端和がゴバの退路を断つべく割り込みますが、これが舜水樹の策だったわけです。
犬戎王ロゾの本軍が橑陽の城から打って出て、楊端和の軍を挟撃体制に持ち込みました。
ゴバは自分の役割を理解し、見事にこなしたと言えるでしょう。
ゴバは武勇だけの野蛮人ではなく、冷静な判断が出来る事も分かる描写でもあります。
ゴバの最後
この時に楊端和はロゾの軍に背を見せ、ゴバの軍に突撃を仕掛けたわけです。
ロゾは楊端和が今日の最低限の戦果であるゴバの首を狙っている事を悟りました。
ゴバは正面から楊端和の軍の攻撃を受け、後方からはバジオウの軍に攻撃され挟撃される形となります。
ゴバはバジオウ達の前に壁を組んで足を止める様に命じ、楊端和を討つ事にしました。
楊端和をみて舜水樹は「ゴバの正規軍を相手にそう簡単に侵入出来ると思うな。その選択自らの死を早めるだけだ」と見解を示しています。
陽端和はゴバの前まで到達すると、ゴバは自ら迎え撃ちました。
山の民の兵はゴバはバジオウと互角に渡り合う者と告げますが、楊端和は剣術で圧倒し両手を切り落とし、ゴバを討ち取りました。
バジオウと互角に渡り合ったゴバですが、楊端和には呆気なく敗れています。
これがゴバの死亡シーンであり、楊端和との実力差に唖然とした読者も多いのではないでしょうか。
ゴバを討った楊端和ですが、多くの追撃を受けて、ボロボロになり戦闘不能にまで陥る事になります。
それを考えれば、ゴバは世を去りましたが、最低限の仕事はこなしたと言えるでしょう。