ブネンは漫画キングダムに登場する架空の人物です。
犬戎王ロゾの血族であり、犬戎三兄弟の中では兄のゴバ、弟のトアクがおり次兄となります。
ブネンは「犬戎一の恐将」の名で呼ばれ、無表情で容赦ない戦い方を得意とします。
橑陽の戦いではメラ族長のカタリを討つなど、功績を挙げました。
しかし、最終決戦ではカタリの敵討ちに燃えるキタリにより、討ち取られています。
武芸ではキタリに圧倒され敗れており、人道無比な性格ではありますが、武芸は苦手だったのかも知れません。
因みに、キングダム公式ガイドブック戦国七雄人物録では「クソヤロォ度95」という数値が付けられていました。
ブネンの死亡シーンはキングダム53巻の第572話『カタリの仇』です。
ブネンとの戦い
鄴攻めが行われる中で、楊端和が王翦や桓騎とならび三将の一角となりました。
秦の壁はメラ族のカタリとキタリと共に、犬戎三兄弟の二番目であるブネンと戦う事になりました。
ブネンは秦兵に騎馬隊の攻撃を命じますが、壁は騎兵をわざと引付け基本戦術で騎馬隊を破っています。
ブネンは騎馬隊の失敗を見ると停止を命じますが、それと同時に「今失敗した奴らは全員斬首」とも述べており、恐将と呼ばれた性格が分かる描写でもあります。
犬戎一の恐将ブネン
壁率いる秦軍は奮戦し、ブネンの本陣の付近まで辿り着きました。
これを見たブネンは「アホか」と述べると、精鋭部隊を出撃させ壁の軍は消耗が激しくなります。
壁は最強兵を本陣の付近に置くとは思っておらず、読み間違えたと言えるでしょう。
ここで犬戎軍のジリが登場しブネンが「犬戎一の恐将」と呼ばれていると語りました。
実際に、キングダムのブネンを見る限りでは、優しさなど持ち合わせていない恐将として描かれています。
弟のトアクは兵の損耗を気にする場面がありましたが、ブネンには味方の損害を気にする描写がありません。
恐怖で支配
メラ族の軍がブネンの本隊に突撃する事になります。
ここでカタリとキタリが奮戦しメラ族が優勢となりました。
しかし、ブネンは味方が乱戦をやっている中で、弓矢を打ち込んだわけです。
敵味方関係なく攻撃した事になるでしょう。
自らの精鋭部隊に弓矢を浴びせる様子を見て壁は「正気かあの男は・・」と感想を述べています。
これを見てもブネンがかなりイカレタ男だと分かるはずです。
ブネンの容赦ない戦い方により、キタリは負傷しました。
ここで趙の舜水樹の解説が入り、犬戎達は家族を人質に取られて戦っていると述べています。
犬戎の強さの源は「恐怖」にある事が分かります。
その恐怖を最も体現したのが、ブネンなのでしょう。
ブネンの部下は「ブネンが誰よりも下の者に容赦がない」と述べ、多くの者が「ブネン軍とだけは戦いたくない」とも告げました。
カタリを討ち取る
こうした中でメラ族長のカタリがブネンに挑みました。
ブネンはジリに出撃させますが、カタリは一撃で刺しています。
ブネンが勝利したかに思えましたが、ここでブネンは「貸せ」と剣を要求しました。
ジリや周辺の兵はカタリに抱き着き、ブネンがカタリに致命傷を与えています。
メラ族はキタリ以外は戦意喪失しますが、壁がキタリを救い部隊を撤退させました。
この味方の兵士に抱き着かせ、自らが討ち取るのがブネンの必勝パターンでもあったわけです。
ブネンはカタリを討ちましたが、別の戦場ではフィゴ王ダントが犬戎三兄弟の末弟トアクを討ち取っています。
この後に、楊端和が包囲されながらも、長兄のゴバを討ち取っており、犬戎三兄弟の中ではブネンだけが残りました。
最終決戦
この付近で犬戎王ロゾとブネンが到達し、秦兵と乱戦になりました。
この時にブネンが「俺が楊端和をやる」と述べています。
ここで壁とキタリの軍も到着しました。
キタリは兄のカタリを討つためにブネンの首を狙う事になります。
壁はロゾの首を狙いました。
ブネンの最後
犬戎の兵はキタリに抱き着き動きを止めようとしますが、メラ族の兵は対応し犬戎の兵を近寄らせる事はありませんでした。
この時にメラ族の方がボロボロでしたが、カタリを討たれており士気は高かったわけです。
ブネンとキタリの一騎打ちとなりましたが、キタリは武芸でブネンを圧倒しました。
ブネンは味方の兵に抱き着かせ将の動きを止めて、止めを刺すのが役目であり、武芸はそれほど実力が無かったのかも知れません。
指と腕を切り落とされ、最後は逃げようとするも、キタリに後ろから斬られて最後を迎えました。
これがブネンの死亡シーンです。