エンポは漫画キングダムに登場する猿手族の族長です。
なぜ、「マンタンワ」と呼ぶのかはよく分かっていません。
鄴攻めの橑陽の戦いで登場し、橑陽の城壁を登り城を陥落させる手柄を上げています。
過去には楊端和に敗北した様ではありますが、楊端和を相手にしても臆する事無く発言する人物でもあります。
キングダムの作中では「エンポじぃ(爺)」と呼ばれていますが、キングダムの公式ガイドブックでは名前は「エンポ」になっていました。
仮面の下の素顔は不明ですが、老人なのでしょう。
橑陽の戦い
エンポとマンタンワ(楊端和)
橑陽の戦いで壁の軍が食糧の半分を焼かれ、山の民の軍全体が兵粮不足に苦しみました。
楊端和は食糧が三日で尽きると述べ、本拠地の山界まで逃げるか、敵から食料を奪うかの二択しかないと語ります。
メラ族のキタリは敵から食料を奪う事に賛成し、楊端和も最初からそのつもりだったと話しました。
ここでエンポじぃが突然発言し、次の様に述べています。
エンポ「ちょっと待てマンタンワ(楊端和)よ。
敵を討って食糧を奪うという事は 三日で天然の城を落すと言っておるのか」
エンポは三日で橑陽の城が落せるのか疑問が湧いたわけです。
山の民の多くの者が楊端和に対し委縮しているのに対し、エンポだけは堂々と発言しました。
エンポは犬戎と趙の連合軍を相手に八日も戦いながらも、城に近づく事も出来てない事を危惧したわけです。
フィゴ王ダントは楊端和に作戦をさっさと伝える様に催促すると、楊端和は犬戎王ロゾの血族であるゴバ、ブネン、トアクの犬戎三兄弟を一日で討つと述べました。
尚、エンポは初登場で楊端和を「マンタンワ」と呼んでおり、インパクトもあったのではないでしょうか。
橑陽の城壁を登る
エンポは楊端和から別動隊を指揮する事を命じられていました。
楊端和は自らが囮となり、犬戎王ロゾを橑陽の城から外に出す事を考えていたわけです。
ロゾと舜水樹は楊端和を討つために橑陽の城を出て、その隙にエンポ率いる猿手族は橑陽の城の麓まで来ていました。
エンポは「あ奴は自分が何より最上の”エサ”になる事を知っておる」とした上で「昔からよく使う手」「皆が引っ掛かる」とも述べています。
尚、エンポも過去には楊端和が囮になる戦法に引っ掛かり、敗れた事も告白しています。
エンポは楊端和を「山界一ズル賢い女じゃ」とし、さらには「人使いの荒さも山界一」と評しました。
エンポは猿手族を「壁を走る者」とした上で、橑陽の城壁を登る事になります。
尚、エンポは壁を登るスピードが速く部下達から驚かれています。
橑陽の城を落す
楊端和は自ら囮になった事で、バジオウと共に戦闘不能に陥りました。
タジフ、シュンメンらは健在であり、壁やキタリ、フィゴ王ダントらと共に、犬戎王ロゾとの最終決戦となります。
その頃、エンポは猿手族と共に橑陽の城壁の上で戦っていました。
猿手族の者達は犬戎の兵たちの多さに疲労困憊しますが、エンポは余裕の立ち振る舞いで「弱音を吐くな」「外はもっと苦労しておる」と述べ味方を励ましています。
こうした中で猿手族の青猿と赤猿が現れると、エンポは「儂の守りはよい」と述べ、前線に投入し一気に形勢を逆転させました。
エンポは山の景色を見ながら「日の出までに必ず城は取る」と述べています。
本戦の方はキタリがブネンを討ち取り、犬戎王ロゾは壁が討ち取り勝負は決しました。
既に橑陽の城はエンポが陥落させており、犬戎たちも戦意を失くし恭順を約束しています。
橑陽の戦いではエンポが勝利の立役者となっています。
秦軍は橑陽の城の中に入り、食料も手にしました。