
| 名前 | 臧衍(ぞうえん) |
| 生没年 | 不明 |
| 一族 | 父:臧荼 |
| コメント | 匈奴に亡命した。 |
臧衍は臧荼の子であり、史記の韓王信盧綰列伝に登場する人物です。
父親の燕王臧荼は反旗を翻しますが、敗れ去り斬られ臧衍は匈奴に逃亡しました。
後に陳豨の乱が起きた時に、盧綰の使者として匈奴の地にやってきた張勝に策を出しています。
盧綰及び張勝は臧衍の策の通りに動きますが、最後は匈奴に亡命しました。
匈奴に亡命
紀元前202年に、父親の臧荼は前漢の劉邦に反旗を翻しますが、敗れ斬られました。
この時に、臧衍も危うい状態だったはずですが、匈奴に亡命する事に成功しています。
匈奴の王は冒頓単于でしたが、迎え入れてくれたのでしょう。
冒頓単于としても、臧衍は戦いに敗れて亡命したわけであり、裏切られる心配もなく、前漢の情報も手に入れる事ができ、受け入れたとみる事が出来ます。
臧衍は北方の匈奴の地で暮らす事になります。
臧衍の策
紀元前197年に韓信の息が掛かった陳豨が、前漢に反旗を翻す事になります。
陳豨は匈奴に救援要請しますが、前漢の燕王盧綰も匈奴に張勝を派遣し「既に陳豨は敗れた」とする偽の情報を流そうとしたわけです。
張勝は匈奴の地を訪れますが、ここで臧衍に会う事になります。
臧衍は張勝に、次の様に述べました。
※史記・韓王信盧綰列伝より
臧衍「貴方が燕で重用されるのは、胡の事に精通しているからである。
燕が存続しているのは、諸侯が叛き戦いを長引かせ、勝敗が決しないからである。
貴方は燕の為に陳豨を滅ぼそうとしているが、仮に陳豨が滅んだなら、次は燕の番であり、貴方も燕王も捕虜となるに違いない。
それなら、貴方は陳豨を密かに助け、燕王を説得し胡を和親する様に、燕王を説得するべきである。
乱の鎮圧が遅れれば、それだけ長く燕王の位を保つ事ができ、漢に急変がおきれば、燕は国を保つ事が出来るだろう」
臧衍は張勝に燕王の盧綰を説得し、陳豨を助ける様に進言した事になるでしょう。
臧衍は前漢から匈奴に逃げてきた者であり、前漢にとって不利な進言をした事になります。
張勝は臧衍の進言を聴き入れ、匈奴には陳豨を助けさせるようにし、盧綰も説得しています。
後に臧衍の謀は露見し、劉邦は樊噲に命じて盧綰を討伐しました。
盧綰は劉邦に侘びようとしましたが、劉邦は崩御し呂后を恐れた盧綰は匈奴に逃亡する事になります。
匈奴に逃亡した盧綰が、臧衍と会ったのかは記録がなく不明です。
尚、臧衍がどの様な最後を迎えたのかも分かっていません。