
名前 | 宮元(きゅうげん) |
登場 | キングダム |
所属 | 魏 |
上官 | 呉慶 |
同僚 | 白亀西 |
部下 | 黄離弦 |
登場 | 6巻 |
最後 | 65話 |
能力値(キングダム公式ガイドブック英傑列紀) | 武力83 指揮力81 知力88 経験値C |
コメント | 蛇甘平原の戦いで登場 |
画像 | キングダム公式ガイドブック英傑列紀 |
宮元は漫画キングダムに登場する架空のキャラです。
白亀西と共に呉慶の副将として登場します。
論理的な戦いを得意とする軍師風の人物でもあります。
蛇甘平原の戦いでは魏の呉慶の副将として、丘の上に布陣しました。
宮元は戦車隊を投入し秦軍相手に戦いを有利に進めますが、縛虎申や信たちが少数で丘の中腹にまで辿り着きました。
ここで弓の名手である黄離弦を出し、縛虎申に致命傷を与えますが、最後は縛虎申により討ち取られています。
尚、宮元には戦の美学であり「戦に美談を持ち込む輩を嫌悪する」などの言葉を残しています。
宮元は合理主義者であり戦で多くの犠牲を出す事を嫌い、逆に縛虎申は命を軽んじ多くの犠牲者を出す者でもありました。
正反対な思想を持つ縛虎申に宮元は討ち取られてしまったと言えるでしょう。
映画キングダムでは高橋努さんが宮元役を演じています。
因みに、宮元の読み方は「きゅうげん」であり、けっして「みやもと」ではないのでお気をつけください。
戦車隊を投入
宮元は丘の上に布陣し4万五千の兵を預けられています。
秦軍は信の奮戦もあり、前線での戦いを有利に進めると、宮元は「あれを出せ」と命令し、戦車隊を秦軍にぶつけて来たわけです。
信たちは奮戦し戦車を攻略しますが、秦軍は全体的に押されており、この時に宮元は勝利を確信したのか「本軍守備を残し全軍で丘を下り、敵愚将麃公の首をとるべし!!」と命令しています。
宮元の動きに対し麃公は秦軍の第四軍全騎馬隊に号令を掛けました。
尚、宮元の愚将と述べており、麃公を見下している事も分かるはずです。
宮元の呉慶と麃公の評価
秦軍の騎馬隊の突撃により、魏の前線は苦戦しますが、宮元は戦車隊本軍を引き戻すように命令し、秦軍の騎馬隊を徹底的に潰す様に命令しました。
麃公も第一軍、第二軍の騎馬隊を第四軍の合戦場に向かわせています。
宮元は魏軍総大将の呉慶の軍略は細やかであり信陵君を魅了した「虚を穿つ」軍略だと評し、麃公はただの奇行だと評価しました。
さらに、宮元は「将の力量が違い過ぎた」と述べ、「最初からこの戦いの勝敗は決まっていた」とも言い放っています。
宮元は麃公の本能の勘を理解できず、呉慶の知将ぶりを高く評価した事になるでしょう。
黄離弦
丘の上に陣取る宮元率いる魏軍は戦いが優勢に進んでいると考え油断がありました。
こうした中で縛虎申や信など一部の兵が丘の中腹に辿り着き、秦の小隊との戦いとなります。
宮元は配下にいる中華十弓の一人である黄離弦を呼びました。
黄離弦は縛虎申を弓で入り致命傷を与えていますが、信に討たれています。
黄離弦が討たれた事で縛虎申は宮元の本陣にまで辿り着きました。
宮元と縛虎申の主張
宮元の前に縛虎申が現れ「貴様の頭では何が起こっているのか理解できまい」と述べています。
既に縛虎申の武勇が宮元の常識を超えていた発言になるのでしょう。
宮元は縛虎申が奇跡を積み重ねて、宮元の本陣に来たと悟りました。
しかし、宮元は奇跡は「非力なものに舞い降りる幸運。そんなものに助けられて何を得意げになっている」と言い返しました。
さらに、「運頼みの戦をやっているから数万が犬死するのだ。愚か者」とまで述べています。
宮元という人は戦のコストを考えており、最小限の損失で勝利を得る事が美徳でもあったのでしょう。
縛虎申は「骸の橋を渡って来た」と述べますが、縛虎申は「仲間の犠牲などと美談を戦に持ち込む輩は儂が最も嫌悪する人種」と伝え、縛虎申の前まで歩み寄りました。
宮元の最後
宮元は縛虎申に近づくと槍の様な武器で、突き刺しました。
さらに、宮元は「儂をただの軍師だと思っていたのか」と述べ、過去には呉慶と前線で戦ってきたと告げています。
宮元の中では今の一撃で縛虎申を討ち取ったと思っていたのでしょう。
しかし、縛虎申は平然と動き出すと剣で宮元の首を突き刺しました。
宮元は致命傷を受けて倒れ、縛虎申も戦闘不能になっています。
信は丘を守ろうとしますが、縛虎申は丘を降りる様に命令しました。
ここで重傷のはずの宮元が喋り出し「ククク。愚か者が。生きて丘を降りられると思っておるのか・・」と述べました。
この時点で宮元はまだ死んではいなかったわけです。
宮元は後方にいた呉慶の本陣が動き出し、山を降りていた事に気が付いていた事になります。
宮元は丘の上の秦軍に対し「ククク。もはやお前たちに・・・脱する術は・・・ない」「お前たちだけではない。呉慶様が動かれた今・・・秦兵は一人も・・・。丸城と同じく・・皆殺しに・・。ククク」と述べると、意識が無くなり最後を迎えました。
首だけになった宮元は信に渡され、秦軍に届けられる事になります。
宮元の敗因
宮元の敗因ですが、縛虎申に対して近づいてしまったのが最大の失敗だと言えます。
映画キングダムでも宮元が近づくと縛虎申は「目が見えない」の言葉があり、既に意識も朦朧としていた事は明らかでしょう。
この状態であれば遠くから弓矢を放てば、縛虎申を討ち取る事が出来たのではないでしょうか。
宮元は設定では呉慶と共に前線にいたとあり、弓矢も扱う事が出来たはずです。
カッコつけたのかは不明ですが、宮元の最大の敗因は縛虎申に近づいてしまった事です。
さらに言えば、柄の長い武器を宮元は使っており、縛虎申の攻撃できる範囲に入らずに、遠くから突き刺せばよかったと感じました。
ただし、この後に王騎がいとも簡単に丘の上に現れており、王騎がその気になれば宮元は邯鄲に討ち取られていたでしょう。
この時の王騎は戦場を眺めており、宮元が普通に縛虎申を討ち取り、信らも全滅させていたら動かなかった可能性もあります。
それでも、宮元は過信により戦死した部分もあると感じました。