名前 | 徐完(じょかん) |
登場 | キングダム |
所属 | 朱凶 |
コメント | 信の最初の難敵 |
徐完は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
当然ながら史記や戦国策などには登場しません。
徐完はキングダムの主人公である信が最初に戦った強敵とも言える人物であり、漂を討ち取るなどもしています。
しかし、嬴政の言葉で迷いが消えた信の前に敗れています。
徐完は最後に命乞いをし信に迷いが生じますが、嬴政がとどめをさしています。
映画キングダムではモデル出身の俳優である深水元基さんが徐完を演じた事でも話題になりました。
徐完が里典を脅す
キングダムの主人公の信は漂から渡された手紙を持ち、城戸村を出て黒卑村に向かいました。
信が去ると里典は漂の遺体をどうしようか悩みますが、この時に徐完が現れる事になります。
徐完は漂の遺体を見て「嬴政」の名前を口にし、里典らに訪ねますが、里典は機転を利かし「出て来たら死んでいた」と嘘をつきました。
徐完はここで漂の首を切り落とそうとしますが、有が「やめろ」と叫び徐完は里典が何かを隠していると悟ります。
徐完は有の足を剣で刺し「早く言え。次は心臓を刺す」と里典を脅しました。
描写はありませんが、後の展開を考えると有を人質に取られた里典は徐完に全てを喋ってしまったのでしょう。
徐完も黒卑村に向かう事になります。
尚、有は徐完に足を刺された事で、足の不自由な体になってしまった事が後に分かります。
それでも、有や里典は生きており、徐完は約束を守る部分もあったのでしょう。
徐完と言えども完全なる殺戮マシンではなく人としての心も残っていたとみる事が出来ます。
徐完と朱凶
徐完も黒卑村に向かいますが、ならず者に出会えば容赦なく首を切り落としました。
この様な事から、徐完が情け容赦ない性格だという事が分かります。
黒卑村のならず者たちは徐完の前身赤黒で覆った姿を見て「朱凶」だと気付きました。
朱凶は暗殺200年の歴史を持つ刺客一族だと判明します。
黒卑村の小屋では漂とそっくりな嬴政と信が出会いますが、突如として小屋が破壊され徐完が現れました。
徐完は嬴政の命を狙う者であり、ここで漂に致命傷を負わせた人物だという事が判明します。
ここで信は昌文君が嬴政に似ている漂を替え玉として使い敵を欺く目的があった事を悟ります。
ここで泣き叫ぶ信に対し徐完は笑いながら「なんだ小僧は王の配下ではないのか。王を殺すなら譲ってやるぞ。首は俺が頂くがな」と余裕を見せました。
徐完と信の戦い
信は「漂を殺したお前の腹ワタ引きずり出してやる」と述べると、徐完との戦いを選択しました。
徐完は信と戦いますが「この小僧も尋常にあらず」と考え、信の伸びしろの高さを認めています。
さらに、信の方が漂よりも潜在能力が高い事も認めました。
しかし、徐完は現時点では自分の方が強いと考え「5年早かったな!!」と述べ体格をいかして信を追い詰めます。
身長などの体格では徐完が遥かに勝っていたわけです。
信は徐完の攻撃の前にボロボロになり心がくじけそうになりますが、嬴政は涼しい顔で「漂の無念を晴らすことだけを考えろ」と述べると、信が再び立ち上がり気力が蘇る事になります。
信は再び徐完に攻撃しますが、信の攻撃は明らかにパワーアップしており、徐完の体を切り刻みました。
徐完は自分が斬られた事で冷静さを失い剣を横に大きく振りますが、信は上空におり徐完の剣を砕き戦闘不能に追い込む事になります。
徐完の最後
徐完は右肩を大きく斬られてしまい戦えなくなり、信はとどめを刺そうとします。
ここで徐完は命乞いをし家族と四人の子供がおり、自分が死んだら四人の子供が孤児になってしまうと告げました。
信も戦争孤児であり一瞬気が緩み徐完にとどめを刺すのはやめました。
徐完は信に何度も「ありがとう」を言いますが、次の瞬間に嬴政が徐完の首を切り落としました。
首をはねられて空中にいる徐完は「えいしぇ。きしゃま・・」と述べますが、「嬴政。きさま」と言いたかったのでしょう。
嬴政は「お前の罪とお前の子は寒けない」と述べ、これにより徐完は最後を迎えています。
徐完はキングダム1巻の第四話で登場し最後を迎えますが、首を斬られた事もあり再登場はしないはずです。
徐完は呆気ない最後を迎えましたが、信にとって最初の難敵だとは言えるでしょう。
この後に河了貂が仲間に加わり嬴政と信を連れて地下道から黒卑村を後にしました。