キタリは漫画キングダムに登場する架空の人物です。
メラ族の女戦士であり、兄にカタリがいます。
カタリがブネンに討たれると、メラ族の族長となり、最終的にブネンを討ち取りました。
キタリは生意気な態度を見せたり壁に悪態をつく事もありますが、壁の事を認める様になりました。
壁は赤麗で捕虜となりますが、キタリが番吾の戦いの敗戦の中で救出しています。
不器用だが熱血漢の壁とキタリはお似合いと思う読者も多いのではないでしょうか。
キタリに関してはツンデレな部分もあり「かわいい」と思う読者も多いはずです。
因みに、現時点でキタリと壁が結婚したなどの話はありません。
尚、キタリはキングダムでは生き続けており、死亡したとする情報は存在しません。
橑陽の戦い
キタリの初登場
キングダムにおけるキタリの初登場シーンは49巻の第529話『端和の勇』です。
橑陽の戦いがキタリの初登場という事になります。
犬戎の軍によりシュンメンが負傷し、楊端和は犬戎がいる山への攻撃を決断しました。
この時に楊端和はメラ族・タラ族・コン族についてくる様に命じ、この中にキタリもいたわけです。
メラ族は山の麓から山頂の敵を攻撃しますが、敵を粉砕しました。
この時にキタリは仮面を上げて「古い騎馬民族にいいようにされて たまるか」と述べています。
この時点でキタリが、どの様な性格をしているのか分かるのではないでしょうか。
読者の中にはキタリを見て「顔はかわいい感じだけど、生意気そうな娘が出て来た」と感じた人も多いはずです。
桓騎はクソヤロー?
橑陽の戦いで壁の軍は半分の兵糧が焼かれてしまいました。
壁はショックを受けてしょんぼりしますが、ここに楊端和やカタリ、キタリが現れました。
壁は鄴にいる桓騎に伝令を入れ兵糧を送って貰う様に要請したと告げます。
ここでキタリは「は?桓騎ってクソヤローなんだろ?」「来るわけないだろ そんなの?」と述べています。
壁を責めるキタリ
壁は戦場では空回りし、汚名返上する事が出来ませんでした。
壁の軍は兵糧が不足しメラ族が、兵粮を支援したわけです。
ここで壁が「そちらの半分の量だとしても かたじけなく思っている」と告げますが、壁の言葉にキタリが激昂したわけです。
キタリは壁の「半分」の言葉に反応し「兄上 まさか我々の半分だと言ったのか」と確認しました。
ここでキレたキタリが壁を叩き「何が半分だ うちらは逆にてめェらの半分しか食ってねェよ」
「皆 戦の後 野山に入って食い物探して 飢えしのいでんだよ ボケが」と述べています。
カタリはキタリに「やめろ」と言いますが、キタリは、さらに文句を言い「分かってんのか てめェのヘマのせいで・・」と続けました。
この時点でキタリをチンピラの様に見えた人も多いはずです。
壁が将となる
楊端和は兵糧不足を補う為の作戦として、軍を三つに分けて犬戎三兄弟のゴバ、ブネン、トアクを討つ作戦に出ました。
楊端和率いる本隊、フィゴ王ダントの軍、メラ族の軍に最初は分けますが、壁が挽回のチャンスを願い出ており、メラ族に代わり壁が将となります。
この決定にキタリは不満があり「ふざけるなァ」の言葉を残しました。
この辺りもキタリらしいと言えるでしょう。
カタリは壁の為にメラ族に「ヘキショウグン」コールを起こさせ、山の民が並置の民を好きな事を伝えました。
こうした中でキタリは「私は嫌いだけどな」と悪態をついています。
壁とキタリの武運を祈る
壁の軍とブネンの軍の戦闘が始まりました。
この時にカタリが出陣準備に入りますが「隙があればブネンの首を自ら取る」と告げています。
カタリは「デハマタ後デ」と言い出陣しますが、キタリは山の民の言葉で「お前が戦死したころに 私がブネンの首を取ってやるよ」と自信満々に言いました。
壁は山の民の言葉を理解できておらず、キタリが武運を祈るとでも言ったと勘違いし「私も武運を祈るキタリ殿」と述べ、マントをバサッとさせ去りました。
キタリは「ぜってー勘違いして武運を祈る的なこと言ったなあいつ」「バサじゃねぇよ」と述べました。
壁とキタリはイマイチ言葉が通じませんが、性格的に考えていいコンビにも見えるわけです。
キタリの誉め言葉
壁の軍は奮戦しブネンの本隊の付近まで行きますが、ここで苦戦しました。
ブネンは犬戎の精鋭軍を出して壁を止めに入ったわけですが、メラ族のカタリとキタリが助けたわけです。
壁の兵たちはメラ族が助けに来てくれたと思っていましたが、キタリは「ったく どうせ助けに来てくれたとか 喜んでんだろ 違うっての」と述べました。
ここでカタリとキタリの二人で犬戎の精鋭を圧倒した出したわけです。
キタリは「まぁまぁやるじゃんか ほめてやるよ 犬っコロ」と述べるなど、生意気な口を開きました。
キタリが負傷
ブネンはゲニを呼び乱戦の中に弓矢を射込みました。
キタリは矢を剣で落としたりしますが「敵弓兵は歩兵だ 脚を使って一気に引き離して立て直す」「私についてこい」とメラ族に命令しています。
キタリは奮戦しますが、こうした中で矢を受けて負傷しました。
歩の人になってしまったキタリですが、犬戎兵から矢が止まらない事を知らされ、さらに騎兵突撃があると告げられます。
キタリは騎兵に押しつぶされそうになりますが、ここで壁が現れて身を挺してキタリを救っています。
キタリは壁に救われますが「バカなんで来た逃げろ」と責めますが、壁は「キタリ殿達を置いて逃げるわけがないだろうが」と熱く応えました。
この辺りからキタリの壁に対する評価が変わっていったと感じています。
カタリの死
乱戦の中でメラ族長のカタリはブネンに攻撃を仕掛けますが、ブネンはジリを応戦させるも簡単に敗れました。
しかし、ジリと犬戎兵がカタリに抱き着き動きを止め、ブネンがカタリを刺しています。
これによりカタリは身動きが取れなくなり、最後を迎えました。
これに激昂したのが、キタリであり涙を流し暴走しますが、メラ兵は戦意喪失しました。
壁はカタリが亡くなっても、キタリがいる事を知っており、犬戎兵を励ましたわけです。
しかし、メラ族はキタリという太陽を失っており、消沈しています。
キタリは奮戦するも弓矢をくらい討たれそうになりますが、ここで壁がキタリを助け軍馬に乗り撤退しました。
メラ族と秦兵を壁が指揮し撤退しています。
カタリは討たれてしまいましたが、秦軍はフィゴ王ダントがトアクを討ち取っています。
メラ族長キタリ
カタリは傷つき手当を受けますが、目を覚ますと激昂し暴れ出しました。
さらに、壁を見つけると「お前らの戦争のせいでカタリが死んだ 分かってるのか お前らの戦いでっ お前らが弱いから死んだんだ。兄者を返せっ」と詰め寄る事になります。
しかし、壁は現状を正確に伝え「今のメラ族を支えられるのは 次の族長のキタリ殿だけだ」と熱く語りポナンは通訳しました。
壁の言葉にキタリはカタリの言葉を思い出し「カタリならどうするのか」を考え始めたわけです。
キタリは壁を殴ると「言われなくても分かってるんだよ」と述べ、新族長のキタリとしてカタリの敵討ちが済むまで一切の涙を禁止しました。
キタリは壁と共闘を約束し、軍を立て直し共にブネンを討つ事を約束しています。
武運を祈るぞ
楊端和とバジオウは傷つき戦闘不能になりますが、シュンメンとタジフ率いる山の民の軍により助かりました。
この付近に犬戎王ロゾやブネンが到着し乱戦となり、遅れてキタリや壁の軍も到着しています。
ここでキタリは「私がカタリの仇を討ち」「壁将軍は犬戎王ロゾの首を取りに行け」と命じました。
キタリは楊端和が身を挺して、犬戎の主力を引き付けた事を理解していたわけです。
キタリは出陣しますが、この時に壁に「武運を祈るぞ」と伝えました。
この時にはキタリは壁の事を認めており、心が通い合っていたのでしょう。
カタリの仇を討つ
ブネンの背後にキタリが現れると、犬戎の兵はキタリにしがみつきに行きました。
これがブネンの必勝パターンでしたが、メラ族の兵が対応しキタリに近づかせなかったわけです。
ここでキタリとブネンの一騎打ちとなりますが、剣の腕前はキタリが圧倒していました。
キタリは確実にブネンの攻撃をさばき、指を切り落としています。
キタリの腕前をみた者の多くは、その速さに驚いています。
「カタリは私の十倍速かった」と述べると、ブネンの手首を切り落とし「カタリは私の百倍強かった」と涙を流し、逃げるブネンを「死んで侘びやがれクソヤロォ」と斬り掛かり討ち取りました。
メラ族からは「キタリ」コールが沸き起こりました。
キタリは無事にカタリの仇を取ったわけです。
この後に壁は傷つきながらもフィゴ王ダントと共に犬戎王のロゾを討ち取り、橑陽の城もエンポじぃが陥落させ勝利が決定しました。
尚、壁がロゾを討ち取った話を聞くと、カタリは驚き驚いた表情をしています。
この時に「まさか本当にやるとは」とも述べており、素直に「おめでとう」と言えないのがキタリなのでしょう。
因みに、戦いが終わりキタリは壁と会い「ロゾを討った所を覚えていない」と聞かされるとキタリは「お前らしいな壁将軍」と笑いました。
番吾の戦い
占いと壁の命
赤麗で壁は毒を盛られ捕虜となりました。
後に王翦が総大将となり番吾の戦いが勃発しますが、壁は未だに捕らえられたままでした。
楊端和率いる山の民が到着し、この中にはキタリもいたわけです。
キタリは壁が捕らえられた事を知っており、占婆に壁を占わせると「生きている」と出ました。
この時にキタリは壁を助けると誓っています。
キタリにとって壁が特別な存在になっている事が分かるはずです。
キタリが壁を救出
王翦の軍は趙の司馬尚の猛攻もあり、崩壊し秦軍の敗退が決まりました。
番吾の戦いは勝負は決しますが、キタリはメラ族を従えて寡兵で番吾の城の前にいたわけです。
楊端和はキタリが番吾の城の前にいると聞くと、城を落せぬと判断し「逃げろ」と思案しました。
しかし、キタリは番吾の城に攻撃を仕掛けたわけです。
メラ族の兵は城壁を登り門を開けキタリは「城が取れなくても囚われた仲間は助ける事が出来る」と述べ、城内に突入しています。
壁は強制労働と少ない食事で衰弱していましたが、騒ぎを聞きつけると、秦兵らと共に脱走しました。
趙の兵士らが駆け付け危機に陥りますが、キタリは限界まで探そうとしました。
壁の方では仲間も趙兵に討たれており、最後を悟りますが、ここでキタリを思い出します。
その瞬間にキタリが目の前に現れ壁を馬に乗せ救いだしました。
ここで山の民のナジャラ族の者がキタリに状況を説明し、馬に乗せる様に指示しています。
この時にキタリは壁を馬に乗せますが、余りにも軽く驚きました。
壁は解放されますが、この時にナジャラ族から山の民の言葉を教わっており、キタリを驚かせています。
ここでナジャラの誤訳があり、キタリは壁に対し暴れますが、最終的には仲良く馬に乗り撤退しました。
番吾の戦いは負け戦でしたが、キタリらメラ族が壁たちを救ったのが、唯一の功績だったと言えるでしょう。
現在キングダムでは、趙攻略戦に入っていますが、楊端和率いる山の民も出陣しており、キタリの活躍も見れそうです。