
栄備は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
秦の将軍でもあります。
山陽の戦いに出撃し、信に檄を飛ばすなどしました。
輪虎が輪動を発動させると、本陣が斬り裂かれてしまい栄備は討ち取られる事になります。
尚、栄備の死亡シーンはキングダム21巻・第225話の「輪動」です。
栄備の檄
山陽の戦いでは土門と並び蒙驁軍の直属の将軍であり、重要度は高い位置にいました。
第一軍に属する王賁ら玉鳳隊は、廉頗四天王の輪虎と遭遇し、苦しい戦いを強いられていたわけです。
こうした中で栄備は「第一陣の尻拭いに行く」と述べて出撃を決めました。
栄備は飛信隊の信を呼び出すと「敵はおそらく急造千人隊を狙い撃ちにしている」と見解を述べています。
栄備は魏軍に真っ先に狙われるのが、飛信隊だと胆に銘じておけと告げました。
さらには、ムハハと笑いながら「あっさとやられるなよ」とも述べており、常氾にも同じ事を述べています。
栄備が何故笑いながら、告げたのかは不明ですが、栄備なりの檄のつもりだったのでしょう。
信は渕さんと楚水、羌瘣に出撃の準備の確認をしますが、ここで栄備が出撃を宣言しました。
栄備の軍は魏軍との戦闘に入りました。
飛信隊の活躍
山陽の戦いでは輪虎により事前に郭備などの千人将が討たれており、急造の部隊が多かったわけです。
栄備の軍は苦戦し常氾も窮地に陥りますが、栄備は援軍を送るように指示しました。
しかし、飛信隊だけは指揮系統が混乱する事も無く、戦い強烈な光を放つ事になります。
飛信隊では信が狙いを定めた敵に対し、一丸となって戦う決め事を作っており、千人が団結し攻撃を加えました。
飛信隊の活躍もありましたが、玄峰の策略もあり、栄備の軍は大きな損害を受ける事になります。
栄備は器が大きい
魏との最終決戦に突入しますが、栄備は飛信隊を後方予備隊として配置しました。
信は文句をいいますが栄備は「何じゃ その口の利き方は」と述べています。
飛信隊は士気が高く後方に配置された事を不満に思っていたわけです。
しかし、栄備は楽華隊、玉鳳隊、飛信隊の三隊を後方に配置しており「今日あたりから輪虎は出て来る」と考えており、予備隊の戦力も極めて重要だと考えていたのでしょう。
楚水は予備隊の方が輪虎を討ち取れる可能性が高いと意見すると、信は栄備が「自分達が輪虎を討てと言うメッセージ」だと気付きました。
栄備は「本来なら軍律違反で八つ裂きにする所」だと述べますが「輪虎の本陣を斬り裂いた力は土門と共に本物だと評価している」と告げました。
栄備は「次はしくじるなよ信」と檄を飛ばしました。
これらの栄備の姿を見る限り、栄備の器の大きさが分かる様でもあります。
言い終わると栄備は「その機が来るまで 後ろで儂のケツでも 眺めておれ」と告げて、ムハハと笑い去る事になります。
この時に栄備は「今朝の雲は厚いな」と述べ「今日はあれそうじゃのォ」と告げました。
栄備は自らの死を予見するかの様なセリフを述べたわけです。
栄備の最後
山陽の戦いの最終日で、輪虎は輪動と呼ばれる円を描く様に動き攻撃する戦術を発動させました。

輪動を使った輪虎の狙いは栄備がいる中央部に穴を開ける事だったわけです。
輪虎が突っ込んでくると、周りにいた兵は「将軍お退がりを」と後退する事を進言しますが、栄備は聞きませんでした。
輪虎兵がいなくても魏軍は強く栄備は「せがれ程の若者に 後を託さねばならぬとはな全く・・」「どうか殿 ご武運を」と述べると、輪虎に斬られて最後を迎えています。
後方にいた蒙驁の方でも栄備の旗が消え異常事態に気付き、蒙驁も栄備が亡くなった事を感じ取りました。
栄備は死亡し物語からはフェードアウトしています。