江彰は漫画キングダムに登場する架空のキャラです。
紫夏、亜門と共に幼い頃に闇商の紫啓に救われた設定となっています。
江彰と亜門は紫夏を頭目とする闇商となりました。
江彰は亜門に比べると痩せていてセリフが多いのが特徴です。
嬴政を秦に届ける任務を知った時は反対しますが、紫夏の説得により引き受けました。
紫夏や亜門、道剣らと逃亡劇を繰り広げますが、この時に紫夏に告白し振られた事が発覚します。
それでも、紫夏の為に奮戦し最後は命を落としました。
尚、実写版の映画キングダムでは江彰は登場せず、亜門のみの登場となっています。
江彰の登場
江彰の初登場シーンは嬴政の回想シーンであり、道剣との交渉から始まります。
仲間の亜門が比較的ずんぐりむっくりな体型に対し、江彰はスラッとした細マッチョな体型で登場しました。
江彰は道剣に計画の内容を聞き出そうとしますが、道剣は「国の大事」だと述べ言おうとはしなかったわけです。
道剣は江彰を脅しますが、江彰は少しも怯むことなく「俺たちは長平を忘れてねぇぞ」と答えました。
江彰が口に出した「長平」は長平の戦いの事であり、江彰らが趙の人だという事が分かります。
頭目の紫夏が現れますが、紫夏は秦の昭王が亡くなった事を知っており、周囲の者達を驚かせています。
江彰は過去に趙の人質になっていた子楚には、趙の女に孕ませた子供がいた事を知っていました。
道剣の任務は子楚の子である嬴政を秦に送り届ける事であり、紫夏に協力を求めたわけです。
江彰と紫夏の考え
紫夏、亜門、江彰の三人は、嬴政を秦に届ける任務を受けるか話あいました。
亜門は「このヤマはどうする」と曖昧な態度を出しますが、江彰は名買うに「乗るわけないだろ」と答えています。
江彰は秦の昭王が亡くなった話を聞けば、趙王は最初に「政を暗殺する」と考えたわけです。
史実で考えれば、この時の趙王は孝成王となるのでしょう。
趙王は嬴政がいなくなったとなれば、趙から秦に繋がる関門の全てを閉じると予想しました。
江彰としては趙王が気付く前に国外に出られるかが問題だと指摘しています。
江彰は道剣に「この仕事は受けられない」と明確に伝えています。
しかし、紫夏は嬴政を助けようと考えており、紫夏、亜門、江彰の三人が紫啓に拾われた時の事を話しました。
紫夏の言葉により、江彰と亜門も道剣に協力し、嬴政を秦に送り届ける任務を受けたわけです。
江彰の告白
趙の最後の関門を抜けますが、趙の騎馬隊が迫ってきました。
紫夏や亜門は馬車で移動しますが、江彰だけは馬で移動しています。
ここで江彰が亜門に近づき「二人の約束」について、語るシーンがあります。
江彰と亜門は「三人の中で一番最後に死ぬのは紫夏」とする約束をしていたわけです。
ここで、亜門が「せめて告白くらいしとくんだった」と笑いながら述べると、江彰は「俺はしたぜ」と答え亜門を驚かせています。
江彰は紫夏に「16の時に結婚しろ」と伝えた事を話しました。
しかし、江彰は紫夏は断り、養父の跡を継いだと続けています。
亜門はふられた事を笑い出し、亜門と江彰の仲の良さが分かるシーンとなっています。
諦めムード
紫夏が趙の騎馬隊により危機に陥りますが、亜門が身を挺して救いました。
亜門は最後を迎えています。
冬顔率いる趙の騎馬隊との戦いとなりますが、このタイミングで嬴政が目を覚ましました。
この時には江彰の体にも弓が刺さっており負傷していましたが、江彰は馬上から弓で趙兵を狙っています。
目が覚めた嬴政には「一番最悪な時に起きたな。もう少し寝ていれば、そのまま逝けたかもな」と話しかけました。
紫夏は嬴政に敬語で話していますが、江彰は敬語で話す気もなく、あくまでも紫夏の為に動いているだけなのでしょう。
嬴政も矢が刺さった江彰の体を見て、戦いの厳しさを知ったはずです。
趙兵の追撃の厳しさに江彰は「くやしいがここまでだ」と述べ、紫夏も負傷し諦めムードが漂う事になります。
昌文君がいる地点まで到達すれば、助かりますが、距離があり過ぎてしまい難しいと悟ったわけです。
ここで嬴政が喝を入れ一行の士気が回復しました。
江彰の最後
冬顔の一点総射により道剣が戦死し、紫夏も傷つきながらも弓矢を持ち戦い抜く事になります。
こうした中で前方から砂煙が見え、昌文君が迎えに来た事を悟りました。
しかし、次の瞬間に馬上の江彰が弓矢を受け致命傷を負います。
江彰は左胸に矢を受けており助からないと判断しました。
江彰は「亜門みてェにかっこよくは逝けねぇみたいだな」と述べ「ゴフッ」っと血を飲み込ました。
「拾われた生にしては上出来だ。最後までほれた女の側にいれたからよ」と述べると「一秒でも長く生きろよ紫夏っ」と答えると馬を返し、趙兵に突撃を敢行しました。
江彰は趙兵の槍を受けて最後を迎えています。
しかし、趙兵の一騎は道連れにしました。
江彰は惚れた女である紫夏の為を思い最後を迎えたと言えるでしょう。