朱凶はキングダムに登場する架空の暗殺者集団です。
朱凶なる暗殺集団が春秋戦国時代に実在したという確認は取れていません。
朱凶は初登場時に「暗殺200年の歴史を持つ刺客の一族」だと紹介されました。
しかし、後に朱凶は蚩尤に仕えた一族だと判明します。
この事から朱凶は蚩尤には頭の上がらない存在にもなっている様です。
因みに、史実の蚩尤は伝説的な君主である黄帝と戦った話が史記にあります。
呂不韋が仕掛けた嬴政への暗殺を依頼されており、嬴政が信や河了貂と共に部屋から逃亡するも朱凶は追跡し追いつきました。
ここで号馬も交えた乱戦になったりしますが、刺客の中では朱凶の族長である燕程だけが生き残っています。
後に燕程は羌瘣に挨拶をして、姿を消しています。
朱凶は刺客の一族
キングダムの主人公である信にとって最初の難敵が徐完であり、親友の漂を殺害したのも朱凶の徐完です。
朱凶は前身を赤黒で覆っており、黒卑村のならず者たちは「暗殺200年の歴史を持つ、刺客の一族”朱凶”」だと驚きました。
最初の朱凶である徐完は信に倒されますが、最後に命乞いをするも嬴政に斬られています。
徐完は登場した時は「只者ではない雰囲気」を出していましたが、やられる時は情けない雰囲気を出しており、朱凶の株を大きく下げたと感じました。
朱凶と蚩尤
キングダム8巻では朱凶の族長である燕程が登場しています。
秦では嬴政を暗殺する為の刺客である号馬、堅仙、赫力と共に朱凶もいたわけです。
しかし、この時の朱凶は族長の燕程を合わせて三名しかいませんでした。
ここで蚩尤の羌瘣が現れると、朱凶は驚き跪く事になります。
号馬の解説によると「朱凶」は元々は200年以上前に「蚩尤」に仕えた一族だと言います。
黒卑村のならず者の解説だと「朱凶は暗殺200年の歴史を持つ」という事になっています。
それらを考慮すると、朱凶は元々は蚩尤に仕えていましたが、200年前に独立した暗殺集団になったという事なのでしょう。
キングダム1巻で朱凶が登場した時は「恐ろしい相手」でしたが、この時点で、蚩尤の下だという事が分かり、かなり格が下がってしまった様に感じています。
朱凶と号馬
嬴政は信と共に隠し通路を通り逃げますが、外に脱出する扉の鍵が掛かっていました。
この時に朱凶と共に羌瘣が現れると、朱凶は呂丞相(呂不韋)のお抱えになり、栄華を極める為に動いていた事が分かります。
お金の為に動くあたりは、朱凶の志の低さを感じた次第です。
朱凶の一人が信に襲い掛かりますが、一撃で斬られました。
この時の朱凶は、朱凶が弱かったわけではなく、信が強すぎたのでしょう。
信と羌瘣の戦いとなりますが、ここで朱凶の族長である燕程が嬴政の首を取るために、前に動き出しますが、次の瞬間に背後に号馬が現れ、燕程の部下の朱凶を刺しました。
この時に刺された朱凶は「バカな この私が気配に気付かぬなど」と述べていますが、号馬は「”など”じゃねぇよザコ」の言葉を残しています。
この時点で朱凶は号馬より弱い事が確定し、朱凶は族長の燕程一人となりました。
羌瘣は号馬を10人ほど斬り戦闘不能になりますが、昌文君や壁が駆け付け事なきを得ています。
朱凶の里
号馬は全員斬られますが、乱戦の中で燕程だけは逃げて生き残っており、後に羌瘣に挨拶をするシーンがあります。
この時に羌瘣は「蚩尤と朱凶の関係は既に終わっている」と述べました。
200年程前に朱凶は蚩尤から独立し、完全に分裂した事を指しているのでしょう。
尚、燕程の言葉から朱凶には里があり、一族がいる事も分かっています。
朱凶の族長である燕程は姿を消しました。