名前 | 道剣(どうけん) |
登場 | キングダム |
部下 | 田磁など |
コメント | 不器用ながらも政の為に全力を尽くした |
道剣は漫画キングダムに登場する人物です。
史実には道剣なる武将は登場しておらず、架空の人物となります。
道剣は政(嬴政)を趙から脱出させ、秦との国境である赤松の池まで届けるのが任務でした。
道剣は不器用さが随所に見られますが、政の為に戦い続けており、個人的には忠臣だと感じています。
不器用な忠臣が道剣の個人的な評価です。
尚、道剣はキングダムの実写版の映画である運命の炎に登場しており、杉本哲太さんがキャストを務めました。
道剣の任務
道剣が登場するのは長平の戦いから9年後の世界です。
秦王となった嬴政の回想シーンでの登場です。
道剣は趙にいる王族の嬴政を、趙から秦に送り届ける任務を帯びて邯鄲にやってきました。
協力を求めたのが闇商であり、亜門と江彰が話を聞きに来たわけです。
道剣の見解では商人が来た時点で「任務を引き受ける」事だと思っていましたが、江彰や亜門は「計画を話してからだ」と述べ、直ぐに引き受けようとはしませんでした。
道剣は亜門と江彰の態度を見て「図に乗るなよ!商人風情が!」と述べ、一般人を下に見ている事が分かります。
この時点で道剣は「嫌な奴」だと思った人も多いのではないでしょうか。
しかし、道剣は「この計画は我が国の大事だ」とも話しており、重要な計画故に安易に話せないとも述べています。
道剣は「内容を明かしてから断られれば 貴様らを殺さなければならぬ」とも述べており、計画の重要さを威圧しながらも伝えています。
ここで闇商人の頭目である紫夏が登場し、紫夏は秦の昭王が亡くなり安国君が秦王として即位した事を知っていたわけです。
道剣は秦の昭王の崩御は王宮内でも一部しか知らぬ事であり、紫夏の情報網の凄さに驚いています。
尚、秦の王宮の一部しか知らない情報を道剣は知っているわけであり、道剣は秦の政府高官でもあるのでしょう。
紫夏は道剣の目的が子楚の子の政を秦に送り届ける事だと気付きました。
道剣も目的は次の太子となる政を秦に連れ戻す事だったわけです。
既に紫夏は話を知っていた事から、道剣は自分達の計画に紫夏らを参加させようとしますが、紫夏は政を見てからだと告げました。
拒否される
夜になって道剣の元には江彰と亜門が現れ、仕事は受けられないと拒否されました。
部下は事の重要さから「趙の商人どもを斬りますか」と聞かれるも、道剣は「今イザコザを起こしても仕方がない」と答え、女頭目(紫夏)が何処にいったのか尋ねています。
道剣は紫夏が任務を受ける可能性を信じていたのでしょう。
この頃に、政は紫夏に出会い月を見て話をしていました。
単独で行動に移す
政は家に帰りますが、そこには道剣とその部下達がいました。
道剣は「お迎えに上がったのです」と答え「永きご辛抱誠に痛み入ります!政様!秦への帰還の刻が参りました!!」と告げます。
道剣は秦の昭王が崩御した事などを話しますが、政は突然倒れました。
政を抱えた道剣は馬車に乗せ急いで邯鄲に出ようとします。
これを見ていた江彰と亜門は現実をよく理解しており「無理だな奴らでは この邯鄲からすら出られん」と駄目だしされました。
道剣は政府高官であるのかも知れませんが、世間に関しては紫夏ら闇商の方が遥かに詳しかったのでしょう。
ここで江彰と亜門の前に紫夏が現れ、三人の養父である紫啓の話をしました。
紫夏は政を助ける事を決めていたわけです。
道剣は任務を強行しようとしますが「深夜に門をくぐるには よほどの手回しがないと無理ですよ」と紫夏が現れ諫めています。
ここで紫夏は任務を引き受けると告げました。
道剣の鈍さ
道剣は紫夏らに従い会安の関門を抜けようとします。
紫夏は「毎度」と言っただけで関門を通過出来た事に、道剣は驚きました。
紫夏ら闇商は呂不韋の推薦があったわけですが、その理由を道剣は理解したわけです。
紫夏らは手回しは万全であり、関門を抜ける事が出来ました。
ここで政が俵の中で寝ており亜門は「ビビり過ぎて気絶していただけだろ」と述べると、道剣は「何だと貴様 我らが公子を臆病と申すか」と怒りますが、亜門は気にも留めませんでした。
紫夏は政の異変に気付きますが、道剣は「夢にうなされているだけ」とも述べており、鈍さも見せています。
政が俵で矢を射抜かれた時も道剣は「政様っ・・。よくぞ御無事で」「よくぞ一声も発せず我慢なされました!!」と述べており、政の異変に全く気付いてはいませんでした。
尚、関門を通るたびに道剣や部下達は汗を掻いていますが、紫夏らは顔色一つ変えず普通に通過しています。
この辺りは経験値の差なのでしょう。
最後の関門を通過した後にも道剣は「紫夏殿には本当に救われた。我々だけでは こう上手くはいかなかった。感謝する」と紫夏に礼を言っています。
紫夏の方は政がまだ救われていない事に気付いており、この辺りも道剣の鈍さというべきでしょう。
ただし、道剣は素直に紫夏に感謝しており、この辺りは立派な態度だと感じました。
呂干の関門を抜ける時も紫夏に「使えない」発言がありましたが、怒る事もせずにおり、紫夏を高く評価している事も分かるはずです。
趙の騎馬隊
政は紫夏により心を取り戻す事になります。
しかし、趙の冬顔による騎馬隊が追撃してきたわけです。
道剣らは逃亡しながらの戦いとなり、弓の準備を行い臨戦態勢となります。
趙の騎馬隊が迫ると道剣の部下の田磁は恐怖し一人で馬を前に疾走しました。
道剣の任務は政を送り届ける事であり、田磁に御車から離れない様に命じています。
しかし、田慈は趙兵の放った槍により馬から落馬しています。
それと同時に趙の騎馬隊との戦いが始まりました。
道剣の最後
秦の昌文君が趙との国境である赤松の池に壁らとおり、ここまで来れば道剣の任務は達成となります。
昌平君の方でも前方に砂煙が上がれば、直ぐに出撃するつもりであり部下に準備をさせました。
道剣は趙の騎馬隊を見て顔色一つ変えず「これまでか」と述べています。
気絶していた政は起きますが、道剣は「危険です!盾の陰に!!」と政の避難を優先させました。
ここで道剣は昌文君との合流地点までの距離を聞かれますが「おそらく二刻」と告げて「もちそうにありません」と悲壮感を漂わせています。
しかし、秦は「あきらめるな」と喝を入れて皆を奮い立たせました。
道剣の弓にも力が籠り趙の騎馬隊に向けて弓矢を放っています。
それでも、趙兵は余裕であり笑いながら「いきなりハリキリだしましたぞ あの男」と述べています。
ここで冬顔が一点総射の号令を降すと、道剣一人に矢を手中させました。
無数の矢を体に受けた道剣は「無念・・」と叫び「政様お許しをっ」と述べると馬車から転落しました。
道剣の骸は地面に転がり政も「道剣」と叫んでいます。
これが道剣の最後です。
道剣の評価
道剣を見ていると、無駄にプライドが高い部分も見受けられますし、不器用で機転が利かない部分もあり有能な人には思えないのかも知れません。
そのプライドの高さからネタキャラでもいけるのでは?と感じた部分もあります。
しかし、道剣は最後まで政を秦に届ける為に任務達成の為に動いており忠臣だと言えるのではないでしょうか。
昌文君が脱出班の大将を道剣に任せたのは「不器用ながらも任務に忠実」な所を買っていたからではないかと感じました。
道剣の最後の言葉が「政様お許しを」となっており、高い忠誠心を持っていた事は間違いないでしょう。
この後に江彰も紫夏も命を落としますが、政は無事に昌文君に引き渡される事になります。
政の脱出劇は政以外の全員が命を落としました。
道剣の死は名誉の戦死でもあったはずです。