
カイネは漫画キングダムに登場する架空の人物です。
残念ながらカイネは史実で登場する人物ではありません。
漫画キングダムでは趙の北方にある雁門出身の女性という事になっています。
キングダムの連載前の読み切り作品でも登場し、李牧との出会いが描かれました。
カイネに関しては「かわいい」という声もあれば「嫌い」という声もある状態です。
キングダムでは女性キャラは色々と言われやすい現状でもあるのでしょう。
尚、カイネは李牧が大好きですが、既にプロポーズされており李牧とカイネが結婚する可能性もあると言えるでしょう。
カイネはキングダムの世界で生き続けており、死亡してはいません。
カイネと雁門
李牧との出会い
カイネの初登場は早く、キングダムの連載が始まる前の読みきりで既に登場しています。
物語の舞台は趙の北方に位置する雁門であり、カイネは両親を匈奴に殺されており、敵討ちをしようと考え剣術に励んでいたわけです。
その雁門に新たなる将軍として李牧が派遣されてきました。
既に雁門では多くの将軍が匈奴に殺害されており、カイネや昭は「ひと月で骸になって帰る」と述べていました。
ここに赴任して来たのが李牧だったわけです。
李牧は皆の前で挨拶をしますが、「雁門は難解に見えて実は容易い!」と宣言しました。
カイネは李牧が相手でも臆する事無く。意見を述べますが李牧は、軍に女性がいるのかと上から物珍しそうに見下ろしています。
次の瞬間にカイネは剣を抜き「この中の誰よりも剣が使えます」と述べました。
カイネは男勝りな性格であり、剣術は雁門の中でもトップクラスだったわけです。
不戦逃避
李牧は匈奴が攻めて来ても戦わずに、砦に避難する様に命じました。
不戦逃避を李牧は徹底させようとしますが、カイネは不満であり「誰がするかそんなこと」と激昂しています。
しかし、李牧は周辺の集落に行き砦に避難する訓練を徹底させました。
これを見たカイネは近くにいた昭に「射殺せ」とトンデモ発言をしています。
李牧は不戦逃避を徹底させようとしますが、カイネは不満であり命令に従わない者が出たらどうなるのか?と問います。
すると、李牧は即座に「斬首」と答えました。
実際に匈奴が攻めてきますが、李牧は全員に砦に避難させています。
匈奴は家財や家畜を奪う事が出来ませんでしたが、腹いせに民家を焼きました。
住民たちは戦わない李牧に対し怒りを爆発させますが、犠牲者は一人も出なかったわけです。
李牧は住民たちの復興の手伝いをしました。
カイネが牢に入れられる
李牧は匈奴が攻めて来ても戦おうとせず、遂には城門の前まで匈奴が押し寄せ、挑発しました。
カイネは馬に乗り「鬼畜共を斬り伏せる!!」と出陣しようとしますが、門番が制止し李牧が自らカイネを引きずり下ろし牢に入れました。

カイネは「目の前に現れた匈奴を一人も逃さず斬る」と両親の墓の前で誓っており、匈奴の挑発に耐えられなかったわけです。
これを見ていた昭は趙の首都邯鄲を目指す事になります。
カイネは翌日には釈放されました。
カイネが李牧の過去を知る
雁門の人々は李牧の不戦逃避により、犠牲者も家畜も何も取られていない事に気が付きました。
長崇に至っては涙を流し喜び、匈奴が何も得る事が出来ず帰る姿を見て「勝利」とする者まで現れたわけです。
しかし、カイネは「敵に屈しているだけ」と納得しませんでした。

カイネは悩んでいましたが、李牧が現れ「初めから雁門に勝利なんてありませんよ」と述べています。
李牧は兵力、武器、物資において匈奴に劣っており、勝つ事は絶対に不可能だと告げました。
李牧は「臆病者とも卑怯者とも、罵られようが味方には指一本触れさせない」これこそが自分の役目だと告げています。
カイネは納得せず「それでは我らの魂が死んでしまう」と涙を流して語りますが、李牧が過去を語り始めました。
李牧は敵討ちを成し遂げますが、味方が全員戦士してしまい「失意」だけが残ったと告げています。

李牧はカイネに「生とは重く尊く守られるべきもの」と語りました。
李牧が雁門を去る
その頃に昭は趙の邯鄲におり、李牧について趙王(孝成王?)に意見しました。
これにより李牧は解任され、雁門を去る事になったわけです。
カイネが水汲みをしていると、足を引っかけられました。
雁門の多くの人々は李牧を気に入っており、カイネが李牧を更迭に追い込んだと思っていたわけです。
李牧が去る姿を昭とカイネは見ますが、李牧は中央に帰れば厳しい取り調べがあると語りました。
この頃のカイネには李牧に思う所があり、昭に対し激昂する事になります。
カイネの一本気の性格が分かるシーンでもあります。
李牧の帰還
趙の中央から新たに送られてきた将軍は、好戦的な人物であり匈奴が攻めて来ると出撃して戦いました。
将軍は討ち取られ砦は陥落し、匈奴は雁門を超えました。
昭も戦死しています。
雁門の人々は李牧の時代を懐かしみカイネは涙を流しうなだれました。
この時に李牧が再び雁門の将軍となり帰って来たわけです。
匈奴に余りにも酷い負け方をしたために、趙の朝廷では再び李牧を派遣しました。

カイネは李牧を見つけると、涙を流し抱き着いています。
ここで読み切りの短編集は終わりました。
キングダムの本編では楊端和の説明で終わりますが、史実では、この後に李牧が策を用いて匈奴に大勝する事になります。
尚、読み切り作品の「李牧」は原泰久先生が「連載を勝ち取る大きな一石となった作品」だと述べています。
カイネと馬陽の戦い
カイネと河了貂の出会い
この時にカイネは李牧と共にキングダムの本編では初登場となります。
馬陽の戦いでは信が馮忌を討ち取り、蒙武が突進力を行かして戦うなどし、戦いを優位に進めました。
この時に山の頂上にある砦で蒙毅や河了貂らは、軍師の勉強の一環として戦場を眺めていました。
ここに李牧とカイネが突然現れたわけです。
これがカイネと河了貂の出会いでもあります。
カイネと河了貂は親しみ仲良くなります。
李牧やカイネ、蒙毅らは戦場が見やすい別の場所に移りました。
李牧の側近
移動先の古城で趙兵に囲まれる事になります。
ここで蒙毅や河了貂は捕虜にされてしまい河了貂は「だましたのかカイネ」と罵りますが、カイネは「ガキのケンカみたいなこと言ってんな」と述べました。
それと同時にカイネは李牧が非戦闘員を殺めない事を約束し、戦いが終われば解放すると伝えています。
カイネは河了貂の「食い物」うまかった言い立ち去ろうとしますが、蒙毅は「李牧とは何者なんだ」と聞くと趙の三大天だと答えました。
この頃には多くの読者がカイネが李牧の側近だと気付いた事でしょう。
馬陽の戦いは李牧の策が的中し、王騎が最期を迎えました。
趙軍は撤退しています。
李牧からのプロポーズ
趙王の趙遷は李牧の事を気に掛けたのか、五万の王都軍を増援し戦場に向かわせる事になります。
李牧は趙遷の前で戦いが終わったら、趙遷に王としての在り方を教えようとする発言もあり、カイネは李牧と離れ離れになるとも考えて複雑な気分になりました。
カイネを見た李牧は夏錘の部族集落の婚礼の式場跡に連れて行く事になります。
ここで李牧はカイネに「私の妻になってください」と伝えました。
李牧の予期せぬプロポーズにカイネは泣きじゃくっています。
馬南慈や馬風慈など雁門の人々にも祝福され、戦いが終わったら雁門中の人々を集めて盛大な結婚式を挙げる約束をしました。
史実だと李牧は趙の邯鄲が落城する前に世を去りますが、漫画キングダムでは呂不韋を死なせなかった様に、李牧も死なない可能性があるのではないでしょうか。
李牧が死ななければカイネと式を上げて、正式に結婚する事も十分にあり得るはずです。
尚、史実では李牧の子に李左車がいた事が分かっていますが、カイネを李左車の母親にするのかはキングダムの作者である原泰久先生次第でしょう。
現在、キングダムでは趙攻略戦に入っていますが、カイネの活躍も期待したいと考えています。