
| 名前 | ヒラム1世 |
| 民族 | フェニキア人 |
| 国 | ティルス |
| コメント | ティルスの黄金期の王様 |
ヒラム1世はフェニキア人都市のティルスの王です。
ティルスとイスラエル王国はアビバアルの時代から関係は良好でしたが、ヒラム1世も継続する事になります。
ヒラム1世はイスラエル王国のソロモン王と誼を結び国を発展させました。
ソロモン王に比べると、ヒラム1世は圧倒的に知名度が下がりますが、ティルスの黄金期の王であり国は栄えました。
ヒラム1世とイスラエル王国
ヒラム1世は先代のアビバアルがイスラエルのダビデ王と誼を結んでおり、引き続きイスラエル王国と誼を結びソロモン王と協力関係となります。
イスラエル王国のソロモン王が即位した時には、祝賀の使者を派遣した事が旧約聖書に記録されています。
イスラエル王国ではダビデ王の時代からヤハウェ神殿の建立が悲願であり、レバノン杉を求めてティルスと交易を行っていました。
一方ティルス側は小麦やオリーブオイルを必要としており、両者の間には相互補完的な関係が成立していたようです。
ヒラム1世は多くの技術者をイスラエル王国に派遣したとされ、彼の協力なしにはヤハウェ神殿の完成は難しかったとも考えられています。
ヤハウェ神殿は20年の歳月が掛かりましたが、ヒラム1世の協力により完成しました。
また、イスラエル王国が紅海方面へ進出する際にも、ティルスの海洋技術が大きな助けとなったと伝えられています。
実際にソロモン王はタルシシュの船を使っていた話がありますが、ティロスも外国と取引する時はタルシシュの船を使っていた記録があり、両者の密接な関係が分かる様でもあります。
イスラエル王国の航海進出も高い技術力を持ったフェニキア人都市であるティロスの助けが無ければ出来なかったのではないでしょうか。
ティルスの黄金期
ヒラム1世の治世にはティルスの島部分の都市が拡張され、古い神殿が取り壊されて、メルカルト神とアシュタルテ女神に奉納する新しい神殿が再建されたとされています。
これは当時のティルスの繁栄を象徴する出来事でした。
ヒラム1世は34年間在位し、紀元前936年に亡くなりましたが、その治世は内政・外交ともに成功し、ティルスが飛躍した時代であったと考えられています。
ティルスでは王位は世襲制であり、ヒラム1世の死後は息子たちが継承しました。
しかし、ティルスの黄金期はヒラム1世の時代であり、後には周辺国との関係もあり衰える事になります。