
| 名前 | 紫伯(しはく) |
| 本名 | 紫詠(しえい) |
| 登場 | キングダム |
| コメント | 紫季歌だけを望んだ槍の天才 |
紫伯は漫画キングダムに登場する魏の武将の一人です。
著雍の戦いで凱孟や霊凰と共に登場し、槍の天才という設定になっています。
尚、紫伯は本名ではなく、本名は『紫詠』です。
キングダムでは信を代表する様に「天下の大将軍」になるなど、大きな夢を抱き戦っている者も多いですが、紫伯は野望を持たず唯一の望みが紫季歌と一緒になる事でした。
紫伯は魏火龍七師の一人に選ばれても、喜ぶ事は無かったわけです。
しかし、紫季歌は太呂慈の手に掛かり世を去り、ここで魏火龍七師は二つに分かれて戦いますが、紫伯は一人で太呂慈、晶仙、馬統を討つなど圧倒的な実力を見せています。
最終的に紫伯は著雍の戦いで、王賁に敗れ世を去りました。
紫伯の最後はキングダム37巻・第397話『本陣へ』です。
紫伯の登場
著雍の戦いの前に魏の呉鳳明は紫伯、凱孟、霊凰の三名を集めていました。
この三名は魏火龍七師の生き残りであり、呉鳳明の父の呉慶もかつては魏火龍七師の一人だったわけです。
この中で紫伯は『魏国史最強の槍使い』として登場します。
著雍の戦いの二日目に紫伯は動き出す事になります。
この時の玉鳳隊には、王翦から派遣された関常が加わっており、王賁は快進撃を続けていました。
呉鳳明の本陣にも情報は伝わってきますが、王賁と対峙するのが紫伯であり、呉鳳明は動揺もしなかったと言えます。
紫伯を呉鳳明は知と武勇を兼ね備えていると評価し、玉鳳がすりつぶされるのは時間の問題としています。
呉鳳明が紫伯に対し、絶大なる信頼がある事が伺えます。
紫伯は知と武勇の将
紫伯は秦軍と交戦しますが、見事な槍さばきを見せ味方の兵士は「撃たれている人間が気付いておらぬ」「さびつくどころか、全盛期を超えている」と驚きの声を挙げています。
ただし、それと同時に「14年前の事を思い起こすような言葉は決して口にするな」とも述べており、紫伯の過去に何かがあった事が分かる描写でもあります。
紫伯は武勇に長けているだけではなく、玉鳳隊を包囲しており、関常は「相当やりますぞ。ここの敵将は」と述べ、紫伯の智謀を認める発言もしています。
これが呉鳳明のいう紫伯が知と武勇を兼ね備えているという事なのでしょう。
槍の天才紫伯
関常は反対しますが、王賁は紫伯を討つために動き出しました。
ここで王賁は「槍を極めんとする者で魏の”紫伯”の名を知らぬ者はない」と述べており、既に王賁は紫伯の名を知っていた事も明らかとなります。
こうした中で紫伯と王賁は遭遇し戦いとなりました。

王賁はいきなり龍指を出しますが、紫伯も龍指を出し防ぐ事になります。
王賁は龍巣を出しますが、これも全て紫伯は防いでおり、圧倒的な実力を見せる事になります。
ここで、キングダムでは紫伯の過去が明らかになり、紫伯は15歳の時には討った敵の数は500を超え、まだ世が気付かぬ天才であった事が明らかになります。
紫伯は槍さばきで王賁を圧倒しました。
紫伯と魏火龍の事件
紫伯は前線で戦っていましたが、呉鳳明の本陣では魏火龍同士討ちの話を霊凰が語っていました。
霊凰は14年前の魏火龍同士討ちを引き起こしたのは、紫伯だと告げました。
紫伯は変わった男であり野心がなく、魏火龍七師の7番目になった時も、表情は変わらなかったと言います。

霊凰は紫伯は「色無き世界に住んでいる」と述べますが、妹の紫季歌だけが心の拠り所だったと述べます。
紫伯は紫季歌と添い遂げる事が出来るならば、魏火龍の名もどうでもいいと考えていたわけです。
これだと紫伯と紫季歌は兄弟で恋愛をしている事になってしまいますが、両方が先代の紫伯の集めた女の連れ子であり、血縁関係は無かったわけです。
紫伯と紫季歌は兄弟ではありましたが、父親も母親も全く違う人物であり、血縁関係の兄と妹で恋愛関係になったわけではありません。
しかし、紫伯と紫季歌は結婚を願い出ますが、先代の季伯は許さなかったわけです。
季伯は戦いに出ますが、この間に紫季伯と太呂慈の結婚が決まりました。
ここで魏火龍の太呂慈が紫季歌を殺害し、魏火龍が二つに割れ、太呂慈に晶仙、馬統が味方し、紫伯には霊凰と凱孟が味方しました。
呉慶は中立だったのでしょう。
ここで、紫伯は一人で太呂慈、晶仙、馬統を討ち取ってしまいました。
紫伯の圧倒的な強さが分かる話でもあります。
しかし、紫伯は紫季歌が亡くなった事で、心の拠り所を失ったとも言えます。
霊凰は紫伯を「心を持たぬ。冷徹な大槍」と評価しました。
紫伯の王賁を圧倒する槍さばき
王賁は紫伯の圧倒的な実力を目の当たりにし、番陽に退却の指揮を執らせ撤退命令を出しました。
ここで王賁は紫伯がすんなりと逃がしてはくれないと感じ取っており、自ら殿(しんがり)を務める事になります。
紫伯と王賁は戦いますが、王賁は当然ながら苦戦しました。
王賁及び玉鳳隊は関常に救われる事になります。
ここで著雍の戦いの二日目が終わる事になります。
紫伯の槍が見切られる
著雍の戦いは三日目に入りますが、玉鳳隊では関常が中央で紫伯の軍と戦う事になります。
紫伯が出て来たタイミングで、王賁が前に出て紫伯と一騎打ちになりました。
王賁は正確さを求めた自分の槍と、紫伯の力を求めた槍の違いに気付く事になります。
紫伯の槍は王賁を上回り、王賁は胴の部分を突かれ関常は番陽に、王賁を下がらせる様に述べますが、王賁は拒否しました。
王賁は著雍の戦いの重要さを理解しており、ここで大勝利を収めなければ「中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ」と気合を込めています。
王賁は覚醒し、紫伯を型で捉える様になり、傷を負わせる事に成功しました。
王賁は紫伯の敗因を「長く槍を見せたことだ」と語りました。
紫伯の槍を王賁は見切る事に成功したわけです。
紫伯の最後
王賁は紫伯の弱点は「生を拒絶している人間」とも語り、攻撃を仕掛けました。
紫伯の槍を王賁は潜り抜け、紫伯に致命傷を負わせる事になります。

王賁に槍が貫かれて紫伯は意識が遠のきますが、この中で紫季歌との回想シーンが流れ「ようやく帰る所へ」となり、紫伯は死ぬ場所を求めて戦っていたのでしょう。
王賁、飛信隊の信、録嗚未らが魏の本陣を急襲しました。
この後に、信が呉鳳明と霊凰を急襲し、呉鳳明は霊凰を犠牲にして逃亡しています。
魏が著雍の戦いで敗れたのは、紫伯の死が大きかったと言えるでしょう。