名前 | 澤圭(たくけい) |
登場 | キングダム |
所属 | 飛信隊 |
コメント | 一人の戦死者も出さない伝説の伍長 |
澤圭は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
府桜村の出身で頼りなさそうな風貌の持ち主でもあります。
澤圭の伍に信、羌瘣、尾平、尾到が入り飛信隊の原形になっています。
それでも、澤圭は情報収集をしっかりと行い聞かれれば何でも答えられ、澤圭の伍は最弱と言われながらも一人も死んでいないなどもあり、優秀な人物だと分かるはずです。
澤圭は弱者としての戦い方も熟知しており、個人的には有能な人だと感じました。
やるべき事をしっかりとやるのが澤圭であり、尾平は澤圭を「伝説の伍長」とまで述べています。
今回はキングダムの澤圭を解説します。
尚、澤圭は現時点で死亡しておらず生き残っています。
澤圭と蛇甘平原の戦い
澤圭の初登場
澤圭の初登場はキングダム5巻・第49話「伍」です。
蛇甘平原の戦いの前に、伍を組む事になりますが、信はメンバーに入れて貰えず苛々していました。
こうした中で羌瘣と出会い尾平、尾到と合流しますが、澤圭はこの時に伍長でしたが人が集まらず「澤伍長また一人だぞ」と皆に笑われていました。
キングダムの解説には、次の様に記述されています。
※漫画キングダムより
伍長は他より位が高いのだが、頼りない長には人が集まらない時がある
澤圭は頼りなさそうな見た目をしており、伍を組むための人が集まらなかったわけです。
澤圭は信たちを見つけると「今回の売れ残りはあれかー。あー二人は子供じゃないか。今回、無事に帰れるかな・・・」と頭に汗を掻きながら語っています。
信と尾平は争っていましたが、澤圭は「あ 伍長の澤圭です。皆さん宜しく」と述べて、信、羌瘣、尾平、尾到を率いる事になりました。
この澤圭隊が後の飛信隊の原形となります。
情報収集能力
澤圭は信たちと自己紹介をし、府桜村の出身だと告げました。
城戸村出身の信、尾平、尾到が挨拶をしますが、羌瘣は挨拶をしようとせず、信と揉めますが、澤圭が「あの・・すみませんが、お名前を・・」と聞くと直ぐに名を名乗る事になります。
この辺りは澤圭の上手さでもあるのでしょう。
澤圭は「助け合って頑張っていきましょう」と皆に伝えました。
この自己紹介の時に澤圭は「伍長なので何でも聞いてくださいね」と伝えていますが、何を聞かれても答える事ができ、情報の整理も出来ており、優秀さの片鱗を見せているわけです。
察しのよい方は「澤圭って意外と優秀なんじゃないか」と思い始めたのではないでしょうか。
魏の大将である呉慶が過去には、信陵君の食客だったと澤圭は語っており、やるべき情報収集などはきちんと行っている事が分かります。
澤圭の凄さ
蛇甘平原の戦いで澤圭の伍は、千人将の縛虎申の軍に配属されました。
澤圭の伍は最前列におり澤圭は「最前列の多くは最初の衝突で命を落とします」と語りますが、尾平は「最初の混乱を乗り切っても俺らは死んでしまう」と焦る事になります。
しかし、澤圭は「混戦になれば僅かですが、私の経験が活きます」と述べ「私の伍はいつも最弱と言われていますが、私の伍は今まで一人も死んでいません」と答え、尾平や尾到を驚かせています。
澤圭は「弱者には弱者の戦い方がある」とも語り「五身一体」伍の結束で生き残る様に語っています。
「弱者には弱者の戦い方がある」は名言だと感じました。
尚、沛浪あたりが澤圭の事を「澤さん」と呼んだりするのは、毎回、犠牲を出さない事への敬意も表しているのでしょう。
ただし、戦闘が始まると信は澤圭の言葉を無視する様に、暴れまわっています。
澤圭の戦い方
戦いが始まると尾平に危機が訪れますが、敵の強兵に澤圭が背中から斬りつけました。
澤圭は「二人とも今ですっ」と述べますが、敵兵は「何じゃそりゃ ふざけやがって 一人じゃ何もできねぇ雑魚の分際でっ」と罵りますが、尾平は「これが伍(俺達)の戦い方だ11」と敵を槍で突きさして討ち取っています。
澤圭の戦法を尾平たちが理解して来ている場面であり、後に尾平も出世して行くわけですが、澤圭から学んだ事も大きかったはずです。
対応の速さ
魏の戦車部隊が投入されると、信らは慌てますが、澤圭は「魏が中華最強と自負する装甲戦車隊」だと説明しました。
戦車隊の威力は凄まじく半分がやられています。
それでも、澤圭は状況をしっかりと把握しました。
魏の戦車部隊への対抗策として、羌瘣は死体を積み防壁を作る案を進言しました。
尾平は怒りますが、澤圭は制止し少し考えて、皆に死体を積み上げて防壁を作る様に指示しています。
これを聞いた沛浪の伍も協力するわけですが、澤圭の言葉を信じて実行したのでしょう。
伍長としての役目を果たす
縛虎申の騎馬突撃に入ると、澤圭は倒れている尾平に「早く立ち移動する様に」支持しました。
敵に刺された脇次が澤圭の伍に助けられているシーンがありますが、澤圭が助ける様に指示したのでしょう。
縛虎申が信を伍から離れ騎馬で先頭を走る様に指示された時も、澤圭は「信くんが伍におさまらない事は もう十分に承知しました」と述べており、送り出しています。
最終的に縛虎申が宮元を討ち、麃公が呉慶を討ち蛇甘平原の戦いで勝利しています。
蛇甘平原の戦いを見る限りでは、澤圭は「やるべき事をしっかりと理解しており、確実に実行した」と言えるのではないでしょうか。
馬陽の戦い
伝説の伍長
馬陽の戦いに参戦する為に、澤圭は府桜村を出ますが、この時に「ご武運を」という妻と「お父がんばって」という子がおり、妻子がいる事がわかります。
尾平と尾到は澤圭を見つけると、直ぐに挨拶に行きました。
ここで尾平は「こら てめェらあいさつしろ! この方が未だに一人も 伍の仲間を死なせていない伝説の澤伍長だ」と紹介しています。
城戸村の連中には威勢がよかった尾平ですが、澤圭には「こいつら うちの村の奴らで 皆初陣なんすよ」とヘコヘコしています。
昴が澤圭を見て「本当だ尾平さんの話通り だいぶ頼りねーや」と述べる場面もありましたが、尾平や尾到が澤圭をかなり評価している事が分かる描写です。
澤圭はこの時には伝説の伍長になっていたと言えるでしょう。
第十一伍長
信は百人将になっており、20の伍を率いる事になります。
これが最初期の飛信隊です。
この時に、飛信隊の第十一伍長となったのが、澤圭です。
20人全員の紹介がありますが、ここでも澤圭は自分のスタンスを貫き「宜しくお願いします」と挨拶をしました。
この辺りは澤圭らしいと言えるでしょう。
それと同時に、漫画内では語られていませんが「新兵であれば澤圭に任せておけば何とかなる」という雰囲気もあったのではないでしょうか。
信を守る
夜になると飛信隊は皆で和みますが、ここで沛浪との会話の中で澤圭の子が6歳で脇次の子と同い年だという事が判明しています。
龐煖が襲来すると、あっという間に脇次、山和、茷建が討ち取られ、有義や邦、文穴らも命を落としました。
信も戦闘不能状態になりますが、この時に澤圭は尾平や尾到らと共に丸型の盾を持ち信を守っています。
澤圭は尾平や尾到と共に何度も弾かれますが、しぶとく信を守り切りました。
この時に、澤圭の指が反対側に折れ曲がった描写もありますが、根性で信を守りきり飛信隊は退却しています。
馬陽の戦いでは最終的に趙荘は討ち取りましたが、李牧の策により秦の王騎が命を落としました。
澤圭の出世が送れる理由
澤圭はその後も生き残っており、什長から二百人将、三百人将へと出世しました。
しかし、同僚であった崇原が三千人将、沛浪や田有が二千人将になったのに比べると、出世は遅れていると言えるでしょう。
澤圭の出世が遅れたり出番が少なくなり「死亡説」が流れたりするのは、派手な活躍が皆無だからではないでしょうか。
田有の様なパワーで敵を切り裂く描写もなく、出番が激減しているとみる事が出来ます。
それでも、順調にマイペースに出世している事も分かるはずです。
史実だと李信は蒙恬と共に項燕に敗れて七人の部隊長を失う事になっていますが、7人の部隊長には澤圭は入らないのではないかと感じました。