
| 名前 | 尾平(びへい) |
| 登場 | キングダム |
| 所属 | 飛信隊 |
| コメント | 戦闘能力は低いが不思議な力がある |
尾平は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
弟に尾到がおり「チンピラ兄弟」とも呼ばれました。
尾平の性格はお調子者であり、腰を抜かすなど臆病な姿を見せる事にあります。
しかし、飛信隊の中では皆を和ませたり、時には信に喝を入れるなど漢気がある性格でもあります。
臆病であっても自分一人が助かろうとする人ではなく、あくまでも皆の事を考えて行動する人物でもあります。
尾平の戦闘能力は大した事はありませんが、皆を団結させるなど不思議な力も持っています。
飛信隊の最古参のメンバーであり、農民の倅の一兵卒から始まり伍長→什長→三什長→百人将→三百人将と出世を重ねました。
弟の尾到は死亡しましたが、尾平は生き残っており活躍を続けています。
城戸村の東美と結婚し、子共も生まれますが、弟の名前と同じ「到」と名付けました。
尾平と蛇甘平原の戦い
尾平の初登場
信は魏を攻撃する為の募兵に応じ現地に向かっていましたが、ここで尾平と尾到の兄弟に会う事になります。
これが漫画キングダムでの尾平の初登場シーンであり、キングダム五巻・第49話「伍」で物語に現れました。
信は尾平と尾到を「チンピラ兄弟」と呼んでいます。
尾平も城戸村出身であり、信とは同郷だったわけです。
伍を組みますが、尾平と尾到は最初は強そうな人たちの伍に入れましたが、馬兄弟がいた事で追い出され澤圭の伍に入る事になります。
澤圭の伍のメンバーになったのが、尾平、尾到、信、羌瘣です。
途中で沛浪の伍と遭遇すると、尾平は英にガンつけを行われ、冷や汗を掻く姿もありました。
初陣
蛇甘平原の戦いで澤圭の伍は縛虎申の部隊に配属が決まりました。
尾平は戦争の様子を見る事になりますが、首が刎ねられる様子をみてしまうと嗚咽しています。
戦いが始まると、人が斬られ血しぶきが飛ぶのを目撃し、さらに尾平は青くなりました。
ここで尾平は自分との会話に入り「なんでお前ら そんな事が出来るんだよ」「みんなイカレてやがる」「息が苦しい」「こんなとこに 来るんじゃなかった」と真っ青になります。
しかし、近くで尾到がやられそうなのを目撃すると、意地で敵兵に槍攻撃を決めました。
尾平はビビる事があっても、逃げたりは決してしないわけです。
最終的に澤圭の助けもあり、尾平が敵一人討ち取りました。
これが尾平の初陣であり、かなり苦しくなっているのが分かる事でしょう。
信は初の戦場で暴れまわるのとは対照的に、尾平は委縮しています。
尾平のエール
縛虎申による騎馬突撃が始まると、歩兵も着いていく事になりますが、尾平は転倒し魏兵に囲まれました。
尾平は魏の兵士数人に囲まれており、槍に刺されそうになり頭を抱えますが、羌瘣に助けられています。
尾平は澤圭の言葉もあり、再び立ち上がり前に進む事になります。
敵将の宮元の丘の麓まで来た時に、尾平はビビッていましたが、縛虎申の「恩賞10倍」の言葉にやる気を出しています。
縛虎申が信に騎兵隊に入る様に指示されると、尾平は「今さら俺達の事なんか気にするな」「天下の大将軍になるんだろ」とエールを送りました。
この辺りは尾平も思いやりでもあるのでしょう。
最終的に縛虎申が宮元を討ち、麃公が呉慶を討ち蛇甘平原の戦いで勝利しました。
尾平は蛇甘平原の戦いで多くの経験を積んだと言えるでしょう。
尾平と馬陽の戦い
第十二伍長
新たな徴兵があると、城戸村の尾平は戦場に向かいますが、東美の言葉でやる気を出しました。
尾平が澤圭を見つけると「伝説の伍長」と尾到と共に持ち上げています。
しかし、この時の尾平は初陣の激戦を潜り抜けており、一皮剥けた姿になっていました。
信は百将となり20の伍を編成しますが、飛信隊の第十二伍長となったのが尾平です。
尾平の喝
馬陽の戦いが始まると、王騎の命令により馮忌の首を取りに行きますが、尾平も当然ながら参戦しています。
竜川の活躍もあり馮忌の軍に突入しますが、魯延や渕さんの進言もあり部隊を二つに分けました。
尾平は突撃隊に加わりますが、馮忌が部隊を後退させ距離を取った事で、飛信隊の間に絶望感が拡がりました。
しかし、この状況を見た尾平は「行け信」と述べ「お前と羌瘣なら抜けられる」と前に進むように告げています。
これを聞いた信は「何言ってんだ」と怒りますが、尾平は「天下の大将軍」の言葉を出し、信に喝を入れました。
それでも、信は決断できず飛信隊との行動を選んでいます。
この直後に秦の干央の軍が援軍として現れ、壁も奮戦し尾到の言葉で信は動き出し、最終的に馮忌を討ち取っています。
尾平の言葉で信は動きませんでしたが、尾平の「言うべき事はちゃんと言う」性格が出た部分でもあるのでしょう。
龐煖との戦い
夜になると龐煖の夜襲があり、龐煖の圧倒的な強さの前に尾平は動けなくなり、澤圭と尾到に急かされています。
しかし、尾到は自分が動けなくなっているにもに関わらず、尾到と澤圭に「逃げろ二人共」と述べており、ここでも漢気を見せました。
尾平は龐煖に殺されそうになりますが、信が龐煖に攻撃した事で助かっています。
龐煖は信と羌瘣の二人がかりでも倒す事が出来ず、騒ぎを見て駆け付けた趙の万極や秦の干央により乱戦となります。
尾平は龐煖の強さを見て「あんな化物どうやって倒せばいいんだ」と漏らしました。
崇原の意見もありましたが、信は戦いを挑む事になります。
信は龐煖により戦闘不能となりますが、尾平、尾到、澤圭の三人で盾を持ち信を守り抜いています。

尾平らは何度吹っ飛ばされても立ち上がり、傷を負いながらも信を守る事になります。
ここで飛信隊は撤退を決断しました。
尾到との別れ
信は気を失ったままであり、尾到に背負われて移動しました。
尾平も傷が深く肩を借り前に進む事になります。
しかし、万極の追撃を受ける事になりました。
尾平は尾到、信と共に岩陰に隠れていましたが、沛浪の機転により何とか山の上に逃れる事になります。
山上を目指しますが、尾平が最初に動けなくなりました。
尾平は尾到が動ける事を確認すると「ここで別れる」と宣言し、自らの服を破り尾到の止血をし、信を尾到に任せ先に進ませました。
ここでも尾平は漢気を見せています。
再開を約束した尾平と尾到ですが、これが今生の別れになってしまいました。
尾到の死
石の石笛で飛信隊が徐々に集まってくる事になります。
この時に尾平も中鉄に背負われて助かりました。
信に背負われた尾到も到着しますが、既に尾到は亡くなっていたわけです。
尾到の死を知った尾平は「泣く事はねぇ。立派に役目をやり遂げたんだ」と告げますが、「こういう時は笑って褒めてやるんだ」とは述べますが、大粒の涙を流しました。
尾平は号泣しています。
馬陽の戦いは李牧の策により、王騎が戦死しており幕を閉じました。
尾平と東美の結婚

キングダム70巻・第767話「城戸村」では、尾平と東美の挙式が挙げられています。
尾平と東美の結婚式では、李信だけではなく、羌瘣や羌礼、楚水などの飛信隊のメンバーも集まりました。
慶や昴などは涙を流して祝っています。
尾到に先立たれた友里も祝ってくれました。
さらに、里典や有もお祝いし、尾平と東美の結婚式は盛大に行われたわけです。
尚、キングダム846話の「つけたい名前」では、尾平と東美の間に子が生まれており、ここでも皆に祝って貰いました。
尾平は自分の息子の名を弟と同じ「到」としています。
尾平が尾到に対する如何に思い入れが強いのかも分かるシーンでもあります。
尚、尾平は英呈平原の戦いの前までには、三百将にまで出世しました。