名前 | 文穴(ぶんけつ) |
登場 | キングダム |
コメント | 存在感が薄い第九伍長 |
文穴は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
馬陽の戦いでは、飛信隊の第九伍長を務めました。
馬陽に向かう途中では、趙軍の恐ろしさを語る場面があり、昴などを畏れさせています。
馬陽の戦いでは馮忌の軍への突撃では生き残りましたが、龐煖が夜襲を仕掛けて来ると討たれてしまいました。
キングダムの飛信隊の初期メンバーでは、20人の伍長がいましたが、最も影が薄いのが文穴だった様に感じています。
文穴が何処で死亡したのかも、分からなかった読者の方も多いのではないでしょうか。
尚、文穴の死亡シーンはキングダム13巻の第142話『九年ぶり』です。
文穴が第九伍長に就任
馬陽の戦いの前に、信は百人将になっており、20人の伍長が選ばれました。
この時の第九伍長になったのが、文穴です。
史記の管晏列伝には管仲を褒め称える言葉として「諸侯を九合し・・」とする文言があり、夏王朝の歴史を刻んだ夏本紀には「九族の序を正しく・・」「九川を導いて海に注がせ」「九州は同じように洪水が治まり・・」などの言葉があります。
これを見ると「九」は極数であり、かなり貴重な数字だという事も分かるはずです。
飛信隊の初期メンバーの第九伍長は文穴であり、数字で考えれば極めて期待度は高かったと言えるでしょう。
さらに、文穴の第九伍長の前後は第八伍長が魯延であり、老兵ではありますが経験豊富な知識を持っており、飛信隊を援けた人物です。
第十伍長は松左で、頭もよく機転も利き、その死には多くの人が涙したのではないでしょうか。
文穴の前後の伍長は魯延と松左であり、偉大な二人の飛信隊のメンバーに挟まれたのが、第九伍長の文穴だったと言えるでしょう。
胆に銘じておけ
秦軍は趙と戦う為に馬陽に向かいますが、趙の恐ろしさを聞き、飛信隊の中でも恐怖が拡がりました。
秦の昭王の時代に長平の戦いで白起が趙兵40万を生き埋めにした話もあり、趙は秦を恨んでおり、飛信隊の中に恐れおののく者も多く出たわけです。
ここで、文穴は余裕の顔で「恨みが深いということは 趙軍の方が怖いと いうことだ」と告げました。
さらに「皆 肝に銘じておけぇ」と発言しています。
文穴の言葉で飛信隊は気を引き締め直す可能性もあったと思いますが、逆に昴らは委縮してしまいました。
これを考えると、文穴の言葉は逆効果だったと言えるでしょう。
さらに、秦軍では脱走者も出る始末であり、文穴の「肝に銘じておけ」の言葉は、空気を読まない言葉でもあったと感じました。
文穴の最後
飛信隊は王騎の命令で馮忌の軍に横から果敢に攻撃を仕掛け、信が馮忌を討ち取りました。
この時に文穴は所々で登場しますが、目立つようなセリフも無かったわけです。
夜になると、飛信隊の伍長らが和気あいあいと様々な話題で盛り上がりますが、ここでも文穴を見つけることが出来ませんでした。
龐煖が襲来すると、飛信隊の伍長らが次々と斬られ、信と羌瘣の二人で龐煖に挑む事になります。
羌瘣は巫舞も解けて苦しくなり、皆に「逃げる様に」と指示しようとしますが、次の瞬間に龐煖は飛信隊のメンバー10人ほどを一瞬で斬り伏せています。
この時に上記の画像があり、これが文穴の最後ではないでしょうか。
上記の場面で「文穴ー」と叫ぶ者もおらず、分かりにくいですが、これが文穴の最後だと感じました。
キングダムの公式ガイドブックでも、文穴が「龐煖の夜襲を食らって落命した」と書かれており、馬陽の戦いで亡くなった事だけは間違いないでしょう。
尚、文穴は初期の飛信隊のメンバーの中で最も存在感のない伍長だった様にも感じました。