その他 三国志 魏(三国志)

蔡和(さいか)は三国志演義に登場する利用されただけの男

2022年4月3日

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名前蔡和(さいか)
生没年不明ー208年(三国志演義)
登場三國志演義
一族蔡瑁蔡勲蔡中蔡氏
年表208年 赤壁の戦い
画像三国志(コーエーテクモゲームス)

蔡和は三国志演義に登場するオリジナルキャラクターです。

蔡瑁の親戚として描かれ、蔡中とタッグを組まされますが、はっきり言って噛ませ犬でしかありません。

蔡和の役回りは周瑜の策略に利用され、最後は用済みとなって斬られてしまいます。

蔡和は三国志演義で赤壁の戦いをよりドラマチックな展開にする為に、想像された人物だとも言えるでしょう。

尚、ゲームなどの蔡和の能力値では知力が最低レベルの1を付けられる場合もあり、かなり気の毒な存在だとも言えます。

しかし、三国志演義は物語なので、蔡和や蔡中の様な利用されるだけの人物も、羅貫中は必要だと感じたのでしょう。

因みに、蔡和と蔡中以外にも三国志演義のオリジナルやられキャラとして、関羽に斬られた秦琪や呂布に斬られた武安国邢道栄、穆順など様々なキャラがいます。

蔡和が最初に登場するのは蔡瑁と蒯越劉備暗殺計画ですが、ここでは蔡和は東門に配置されただけで目立った活躍も、ヘマもしていません。

蔡和が東門に配置され劉備が的盧に乗って逃走するシーンは、蔡和は東門に配置されただけなので省かせて貰います。

尚、蔡和と蔡中はセットで語られている事が多いですが、蔡和と蔡中は別々の場所で違った最後を見せています。

呉の陣営に送り込まれる

曹操は周瑜の策略で誤って、水軍大将である蔡瑁と張允を処刑してしまいました。

曹操の軍師である荀攸は孫呉の陣営に、内通者を入れる事を進言しています。

曹操は内通者として適任者は誰かと問うと、荀攸は次の様に答えました。

荀攸「蔡瑁は死罪となり命を落としましたが、蔡瑁の一族はまだ軍中におります。

蔡和と蔡中は蔡瑁の弟であり、蔡瑁の副将を務めていました。

蔡和と蔡中の二人に重い恩賞を与え、呉へ投降させたのであれば、疑われる事はないでしょう」

曹操は荀攸の進言を最もだと感じ、蔡和と蔡中を呼び出し、任務を与えると蔡和と蔡中は次の様に答えました。

「私たちの妻子は荊州におり、二心を持つ事はありませぬ。

丞相(曹操)はお疑いになられませぬ様に。

私共は必ずや周瑜と諸葛亮の首を取って献上致しまする」

曹操は蔡和と蔡中の言葉を聞くと恩賞を与え、呉に偽りの投降をさせたわけです。

これが埋伏の毒であり、曹操は呉の内情を知るために、蔡和と蔡中を送り出したとも言えます。

呉に偽りの降伏を願い出る

蔡和と蔡中は周瑜の陣営に行くと、次の様に述べています。

「私共の兄である蔡瑁は罪もないのに処刑されてしまいました。

我等は蔡瑁の仇を討ちたいが為に、呉に降伏したのでございます。

呉の先陣となり御奉公したいと考えております」

蔡和と蔡中は周瑜に、蔡瑁が無実の罪で殺された事を述べ、呉の陣営にはせ参じたと述べたわけです。

周瑜は蔡和と蔡中の言葉を聞くと喜び、甘寧に先手の大将として加える様に命じています。

蔡和と蔡中は埋伏の毒が上手く行ったと感じ、内心ではほくそ笑んでいたわけです。

バレバレだった

周瑜は甘寧を呼び出すと、蔡和と蔡中は偽りの降伏であり「泳がせておく」様に命じています。

周瑜は甘寧に「来るべき日が来たら蔡和と蔡中を始末する」と述べ、蔡和と蔡中に偽の情報を流す事にしたわけです。

この後に、魯粛が周瑜の元にやってきて、「蔡和と蔡中は偽りの降伏だから用いぬ方がよい」と進言しました。

しかし、周瑜は魯粛を叱り蔡和と蔡中は、蔡瑁が曹操に殺害された事で呉にやってきたと述べています。

魯粛は周瑜の意図が分からず、諸葛亮に聞きに行くシーンもあります。

三國志演義だと魯粛は赤壁の戦いで、損な役回りをさせられていますが、実際には魯粛の赤壁の戦いでの功績は大きく、決して周瑜の怒られ役ではありません。

さらに言えば、周瑜の策が諸葛亮に全て見破られているなどの話も、三国志演義の虚構です。

黄蓋、闞沢、甘寧の芝居

この後に、周瑜は火計を確実に成功させる為に、黄蓋と一芝居打ち苦肉の策を実行しました。

闞沢が黄蓋の所に見舞いに行くと、闞沢が曹操への使者となる事が決定します。

闞沢は曹操の前で弁舌を振るい、曹操に信じ込ませたわけです。

さらに、闞沢と甘寧は蔡和と蔡中の前で、周瑜に対する不満を述べます。

蔡和と蔡中は闞沢と甘寧が呉に対し不満を持っていると感じ、蔡和は次の様に述べていました。

蔡和「呉を裏切り曹操へ降伏するつもりなのではありませぬか」

蔡和の言葉に闞沢は顔色を変え、甘寧は剣をいきなり抜きます。

蔡和と蔡中は闞沢と甘寧が曹操に寝返る気があると考え、人払いを願いました。

闞沢、甘寧、蔡和、蔡中の四人だけになると、蔡和らは自分達は曹操の策略で呉の陣営に忍び込んだと暴露します。

この後に闞沢が甘寧も一緒に降伏する様に勧め、甘寧も納得し曹操に密書を送ります。

蔡和と蔡中は甘寧も降伏させる事が出来たと喜び、4人で酒を酌み交わしたわけです。

この後に周瑜が蔣幹を上手く利用し、龐統連環の計もあり、赤壁の戦いの勝利への準備は確実に進んで行きます。

蔡和の最後

周瑜は赤壁の戦いで勝利の為の布石を全て打ち終わると、蔡和を呼び出しました。

周瑜は蔡和を縛り上げますが、蔡和は「無実の罪」だと叫びます。

しかし、周瑜は曹操に内通したとして、蔡和を咎めました。

蔡和は助からない事を悟ると、次の様に言い放ちます。

蔡和「闞沢や甘寧も自分と心は同じだ」

蔡和は闞沢と甘寧が曹操に内通していると、周瑜に言い放ったわけです。

しかし、周瑜は「それも自分の策略だ」と述べ、蔡和は自分が利用されていた事に気が付き、多いに悔やむ事になります。

蔡和はこの後に周瑜により処刑され、命を落としています。

因みに、蔡和の相棒とも言える蔡中は、甘寧の道案内をしていましたが、途中まで行った所で甘寧に斬られて命を落としました。

蔡和と蔡中は完全にやられやくであり、最後まで利用される存在であり、いい所もなく最後を迎えたと言えるでしょう。

蔡和の能力値

三国志14統率39武力50知力1政治26魅力35

この記事を書いた人

構成・文/宮下悠史

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