郭備はキングダムに登場する架空の人物です。
名前に「備」が入っており、何となく三国志の劉備を想像した人も多いのではないでしょうか。
郭備は戦争孤児の下僕出身であり、信に対しては好感を抱いていました。
能力だけではなく人格者でもあり、若くして蒙驁の側近にもなっています。
しかし、廉頗四天王の輪虎により暗殺されました。
郭備の最後を見た読者は「いい人に限って長生きしないんだよな～」と感じた人も多いのではないでしょうか。
尚、郭備が登場するのはキングダム１８巻・第１９５話・近利関の夜です。
郭備千人将の部隊
近利関も落しますが、ここで郭備千人将の軍が現れる事になります。
郭備の部隊は「本軍の主力級の実力者」という位置づけになっています。
蒙驁の軍において郭備の軍は精鋭部隊でもあったのでしょう。
普通に考えれば、この軍の中に楚水もいたはずです。
下僕出身の好青年
夜になり飛信隊が騒いでいると、軍議の前に郭備は立ち寄る事になります。
ここで信が前に出ると郭備は「思ってた通りの風貌」「「君は下僕の出らしいな」とも述べており、信をイラつかせています。
多くの読者が「郭備ってきっと嫌な奴なだろうな」と思ったのではないでしょうか。
王賁の様な考え方をした人間かなと感じた人もいるでしょう。
しかし、予想に反して郭備は「下僕出身だ」と明かしました。
郭備も信や漂と同じ戦争孤児であり、郭家の養子となり士族になったと伝えています。
郭備は密かに「信を応援していた」とも告げました。
信が三百将になった事も高く評価しており、乱胴を斬った事も感心したと伝えました。
郭備は城で蹂躙行為が殆ど起きなかったのは、信が乱銅を斬ったからだと認めています。
郭備が信の前に現れたのは、同じく下僕出身で親しみがあり、力になろうと思って現れたわけです。
この辺りは郭備の人の好さが現れているのではないでしょうか。
郭備の人間性の良さが分かる気がします。
郭備は信を励まし「貴士族なんかに負けるなよ」とエールも送っています。
郭備の最後
郭備は立ち去りますが、尾平が蒙恬からの話を聞いており、知・武・勇の全て揃った郭備千人将は人望に熱く秦軍の中でも逸材と皆に話しました。
既に郭備は若くして蒙驁の側近にもなっており「下僕出身にはみえない」「全く嫌みのない人」など飛信隊の中からも好感度は高かったわけです。
郭備の太刀振る舞いもかなり上手だったのでしょう。
郭備は信たちの元から去ったわけですが、突如として「郭備千人将お待ちを」と声を掛けられました。
郭備は「ん？」と振り向きますが、首をいきなり魏の輪虎に斬られて最後を迎えています。
輪虎は廉頗の配下であり、暗殺を得意とする武将です。
郭備の最後を見て「こんないい人が亡くなってしまうなんて・・」と思った人も多いのではないでしょうか。
山陽の戦いでは特例により、信が千人将となりますが、郭備の部下たちが飛信隊に入りました。
楚水が飛信隊に入ったのも、この時だったわけです。
