
| 名前 | 渕(えん) |
| 通称 | 渕さん、副長 |
| 登場 | キングダム |
| 所属 | 飛信隊 |
| コメント | 頼りになるまとめ役 |
渕は漫画キングダムに登場する人物で、飛信隊の副長を務めています。
飛信隊の人々は渕を「渕さん」もしくは「副長」と呼んでいます。
渕は武勇に関しては、そこまであるわけではありませんが、常識人でもあり皆のまとめ役にもなっており、責任感も強い人物です。
知略に関しても、羌瘣の離脱後に信と立てた作戦で連戦連敗などしており、河了貂の足元にも及ばないでしょう。
それでも、縁の下の力持ちの様な存在にもなっており、楚水と共に副長を任されており、皆も納得しています。
個人的には武勇に優れた荒くれ者ばかりではなく、渕の様な組織の足元を固められる様な人間は必要だと感じました。
現在、飛信隊の副長にして五千人将にまで出世しています。
渕はキングダムの世界で死亡しておらず、生き続けています。
渕の初登場
渕はキングダム第10巻・第104話「夜語り」で初登場します。
初登場時に既に子供を二人背負っており、子持ちだという事も分かるはずです。
渕が初登場した時に、下記の解説も入っています。
※キングダム第10巻104話「夜語り」より
政暗殺事件後 壁は緊急時用に 渕という連絡係を 信の村に置いていた。
上記の記述から渕は、壁の命令で家族と共に城戸村に引っ越してきた事になるのでしょう。
王騎と信と渕
信は嫌がる渕を連れて、王騎将軍の城に向かう事になります。
城門の前で騰に会い、その後に王騎らと信や渕は風呂に入りました。
信は天下の大将軍になる夢を語り、王騎に修業をつけて貰う様に願いますが、王騎は崖から信を突き落とし村の平定を命じています。
渕には王騎の意図が分からず、「ど。。どういうおつもりですか」と訪ねますが、王騎は修業だと答えました。
王騎は「童信」と言うと、この地を平定する様に命じています。
渕は無茶だと考えて慌てますが、王騎は南巴族は100人いると伝えました。
この時の信は蛇甘平原の戦いでの活躍もあり、百将になっており、百人を指揮する為の練習でもあったわけです。
王騎は立ち去りますが、この時に渕に向かって「平定が終わったら修業とつけてやる」と信に伝える様に命じました。
しかし、趙との馬陽の戦いが開戦になった事から、平定戦は終了する事になります。
信と共に渕は平定戦をこなすわけですが、ここでの戦いが後に戦場で生きる事になります。
馬陽の戦いの前に王宮で王騎は嬴政と二人だけになり、秦の昭王の遺言を話しました。
この時に外で渕は信と待っていたわけですが、昌文君、昌平君、蒙武などの秦の重臣らもおり、かなり委縮していたわけです。
馬陽の戦い
飛信隊の副長
馬陽の戦いの前に百将の信は20の伍を率いる事になりました。
この時に渕は羌瘣と共に飛信隊の副隊長となっています。
馬陽の戦いが始まりますが、王騎が自ら飛信隊に所までやってきて、戦術の説明をしました。
この時に渕が質問しますが、王騎に睨まれています。
王騎は馮忌の首を飛信隊で取ってくる様に命じますが、渕は「不可能」「全滅しに行くようなものです」と反対しています。
渕の言葉は「勇気がない」様に見えるかも知れませんが、飛信隊の副長として皆の言葉を代弁したのではないでしょうか。
渕は副長としての役目をこなしていると見る事が出来ます。
横撃を進言
信は引き受けてしまいますが、飛信隊の山和や脇次らは信を「アホな分 縛虎申よりも性が悪いぞ」とも述べており、王騎の命令には反対だった事も分かります。
しかし、渕は信に真顔で作戦を立てる様に促しています。
渕は王騎の言葉を冷静に分析しており、側面より突入し、どさくさに紛れて将を討つ様に意見を述べました。
戦いが始まれば趙の軍は正面の秦の軍に集中し、横撃を入れる様に皆を諭しています。
飛信隊は馮忌の軍の側面からの突入に成功しますが、中々前に進めなくなり苦しい立場となりました。
この時に、魯延が渕に進言を行い部隊を分離させる様に策を提示したわけです。
将は必要
渕は信に魯延の策を述べ、信を説得に入りました。
渕は飛信隊の精鋭部隊を先行させ、後続部隊で趙兵を抑え込む策を言ったわけですが、信は「全滅する」と反対しています。
しかし、渕は「飛信隊の任務は、馮忌を討つ事です」と強く主張し引き下がりませんでした。
さらに、渕は「この場で戦う者たちにも将は必要ですからね」と述べると、後続部隊の指揮を引き受けたわけです。
澤圭の言葉もあり、信は部隊を二つに分離させる決断をします。
渕は信らを前に進める為に奮戦し、最終的に信が馮忌を討ち取り大功を挙げました。
龐煖の夜襲
夜になると龐煖が夜襲を仕掛けてきました。
龐煖は圧倒的な強さを見せ飛信隊を次々に殺戮していく事になります。
龐煖の圧倒的な強さを目の当たりにし、渕は動けなくなりました。
それでも「助けに・・」「副長のくせに何をしている」などとも考えており、責任感の強さが分かるシーンでもあります。
渕は皆に「逃げろ」と言いたかったわけですが、声も出ず、足も動かずの状態となってしまいました。
龐煖には信と羌瘣の二人がかりでも敵わず、最終的に飛信隊は撤退しています。
万極らの激しい追撃にあいますが、飛信隊は石の石笛で集まってきました。
飛信隊の30人が集まりますが、最後に渕が隊員の五人を連れて合流しています。
最後に隊員を生還させたのは、渕の責任感の強さでもあるのでしょう。
南陽石と渕
飛信隊は温形との一件はありましたが、南陽の人々と打ち解ける事に成功しており、戦いに安全を願う南陽石を貰っています。
英呈平原の戦いの前に渕は、楚水と共に飛信隊の副将であり、五千人将になっていました。
戦いが始まると韓の博王谷やヨコヨコの猛攻もあり、飛信隊は苦しめられる事になります。
韓の博王谷は「韓の民を秦の奴隷にさせない様に」と戦っていましたが、渕は「我々が韓人を奴隷にするわけがない」と叫び、南陽の状況を説明しました。
渕は南陽の民とは「寝食を共にする仲」だと述べますが、韓兵は信じなかったわけです。
渕は熱弁しますが、最終的に南陽の民から貰った南陽石を見せました。

近くで戦っていた田永や田有も南陽石を身につけて戦っていた事を示しています。
これにより博王谷に迷いが生じたのか、李信に討たれました。
渕は李信が博王谷を討ったと、全ての戦場に伝える様に命令しています。
英呈平原の戦いは洛亜完と騰の戦いもありましたが、ヨコヨコの進言もあり洛亜完は撤退しました。
渕の功績は極めて大きかったと言えるでしょう。
尚、秦軍は東砂平原の戦いでも勝利し、新鄭を無血開城させ韓は滅亡しました。