キングダム

漂(キングダム)は信に夢を託して最後を迎えた

2024年10月22日

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宮下悠史

YouTubeでれーしチャンネル(登録者数5万人)を運営しています。 日本史や世界史を問わず、歴史好きです。 歴史には様々な説や人物がいますが、全て網羅したサイトを運営したいと考えております。詳細な運営者情報、KOEI情報、参考文献などはこちらを見る様にしてください。 運営者の詳細

名前
登場キングダム
コメント嬴政のそっくりさん

漂はキングダムに登場する架空の人物です。

キングダムではの王様である嬴政のそっくりさんと言う設定になっています。

漫画キングダムでは漂はと共に里典の家の下僕となり暮らしていました。

漂は信に戦いに出て武功を挙げ天下の大将軍になれば、広い家に住めて綺麗な奥さんと裕福な暮らしが出来ると語ります。

信に壮大な目標を与えたのが漂だったわけです。

ここから信は大将軍を目指し漂と毎日の様に仕合いを行う様になります。

ある日、秦の大臣である昌文君が漂を見て王宮に連れて行きますが、王弟の反乱により嬴政の影武者となりますが、徐完に致命傷を与えられました。

しかし、漂は信に謎の地図を渡し息絶えますが、信が目的地に行き嬴政と出会う事になります。

嬴政の姿が漂に瓜二つだった事から信は驚く事になります。

漂は架空のキャラクターではありますが、信にとってかけがえのない友であり、大きな影響を与えた人物です。

今回はキングダムの漂を解説します。

キングダムの読者の中には「漂は生きていた」とか「再登場」があるのではないかと考える人もいますが、個人的には復活はないと感じています。

なぜ漂の復活はないと思うのかは最後に書きました。

尚、漫画キングダムの中で最初の犠牲者となったのが漂だったと言えます。

信と互角の実力

キングダムは紀元前245年の城戸村から始まりますが、ここで漂と里典の家の下僕として仕えていました。

孤児である漂と信は天下の大将軍になる事を夢見て、武芸の練習をしている所から物語は始まります。

漂と信の実力は互角と言ってもよく漂の333勝332敗587引き分けという戦績だと述べています。

漂と信が木刀で打ち合っているシーンを見ると、如何に仲が良いのかが分かるはずです。

尚、信は馬鹿力の持ち主ではありますが、料理がまずいとに酷評され里典に鞭打たれるなど非常に要領が悪い部分があります。

それに対して、漂は要領のよい人物でもありました。

大志を抱く

里典に鞭打たれたは心が収まらず「あいつら、みんなぶんなぐって、こんな家出て行ってやる」などのセリフを吐きますが、漂流は「まだ早い」と窘めました。

信は「盗賊にでもなる」と述べますが、漂流は「そんなものになる為に鍛えて来たんじゃないだろうが」と冷静に言い放ちました。

漂の迫力に押されたのか信は「分かってる」と述べ寝る体制に入ります。

これを見ると漂は信のブレーキ役でもあったのでしょう。

漂と昌文君

漂と信は時間があれば仕合いを行いますが、この時に昌文君の馬車が通り掛かる事になります。

と漂は1253戦もの仕合いを行った事を知ると昌文君は驚きますが、漂は自分達が戦争孤児だと語り、将来は立派な家に住み名家の美しい女を妻にし、二人の名は中華全土に響き渡る天下最強の大将軍になると語ります。

昌文君は漂と信の話を聞くと爆笑しますが、後に里典の家を訪ねてくる事になります。

昌文君はの大臣の一人だと里典に紹介されました。

ここで昌文君はいきなり「漂よ。明日よりお前は王宮で働くのだ!」と告げます。

漂は突然の事で意味が分からなくなりますが、昌文君は召使として秦の王宮に来るのではなく、仕官させると告げました。

信との別れ

漂は「信は私と同等の力がある」と述べますが、昌文君は「漂だけを連れて行く」と告げます。

里典は直ぐに受ける様に漂を促しますが、漂は突然の事で「1日考えさせてください」と述べます。

昌文君は引き下がり、いつもの小屋でと共に寝ますが、信は漂が直ぐに引き受けなかった理由が気になります。

ここで漂は信に王宮に行くと告げて最後の仕合いを行いました。

漂が王都に行ってから1カ月ほど経つと街での王弟派が反乱を起こし、漂がこの世にはいないという話を耳にします。

信は漂が死んだと言う言葉が頭から離れなくなります。

漂の最後

ここから話が急展開で進み重傷の漂がが住む小屋の前で倒れていました。

漂は「ただいま・・信」と言いますが、既に命は風前の灯火だったわけです。

信は里典に医者を呼ぶ様に指示しますが、漂は死を悟り「痛みがない。医者は、もう・・・いい」と伝えました。

信は王弟の反乱の話を述べ、漂は「王弟の勢力は執念深く血を辿って間もなくここに来る」と告げます。

漂は里典には「見知らぬ人間が勝手に納屋で死んだと言う事に」して欲しいと伝え自分の亡骸は里典の好きにしていいと語りました。

信は漂をこんな目に合わせた奴を許さないと威勢を張りますが、漂は信に黒卑村への地図を託しています。

漂が信の所にやってきた理由は、地図を渡す為だったわけです。

地図を信に託された信は「死ぬんじゃねぇ。二人で天下の大将軍になるっつったじゃねぇかよ!!!」と叫びました。

信は漂の死は受け入れ難き事だったのでしょう。

漂は信に「俺達は力も心も等しい。二人は一心同体だ。お前が羽ばたけば俺もそこにいる。俺を天下に連れて行ってくれ」と述べると、事切れて最後を迎えました。

信は漂の死で激昂しますが、の鉄拳により目が覚め黒卑村に向かう事になります。

回想シーンの中で登場する漂

信と漂の出会い

漂は亡くなってしまいキングダムでは当然ながら登場しなくなりますが、回想の中で登場する事になります。

信は黒卑村に到着すると河了貂及び黒卑村のならず者に出会う事になりますが、信はいとも簡単にならず者たちを吹き飛ばしました。

河了貂は笛の様なものを吹いて仲間を呼びますが、は次々に倒します。

この時に漂との回想シーンとなり、最初に里典の家の下僕だったのは漂であり、後から信が入って来た事が分かります。

漂は子供ながらに世間を理解しており「下僕は大人になっても下僕」だと告げ「下僕から抜け出すには剣しかない」と告げました。

漂は蒙驁将軍がの城を落した話を仕入れて来て「俺達もいずれ将軍になるぞ」と信に言い放ちました。

信は「何、寝ぼけてんだなんなもん なれるわけねぇだろ」と冷めた口調で言いますが、漂は「なれる!」と言い「黄金の甲冑を纏う天下の大将軍になる」と熱く言います。

漂の熱意に信が感化され「歴史に名を残すのか!!」と述べ信と漂は「俺たちは無敵だ。誰にも負けない」と叫び剣の稽古に励みました。

キングダムの主人公である信に最初に大望を抱かせたのが、漂だった事が分かります。

漂と信の稽古は決して無駄では無く信は黒卑村のならず者を一人で蹴散らしました。

嬴政との出会い

は漂に渡された地図の場所に行くと小屋があり、中には漂にそっくりな嬴政がいました。

嬴政は秦の王様であり、昌文君が漂を連れて王宮に行ったのは、影武者にする為だった事が分かります。

さらに、朱凶の徐完が漂に致命傷を与えた事も分かり、徐完と信の戦いとなります。

既に徐完は漂と戦っており力、速さ、技ー。どれもが漂とほぼ同じだと見切りますが、漂よりも信の方が「伸びしろが広く深い」と徐完は評価しました。

この時点で漂よりも信の方が強いという事が判明します。

しかし、体格で勝る徐完は「だが!!5年早かったな!!!」と言い放ち武芸で信を圧倒したわけです。

信は漂よりも強い

徐完との戦いを見ていた嬴政は「漂の無念を晴らすことだけを考えろ」と述べると、は激昂し再び力が蘇ってきました。

ここで信はパワーアップしていたわけですが、嬴政と漂の王宮時代の回想が入ります。

漂は嬴政に「自分と信が試合をすると互角だが、信の方が強い」と告げます。

嬴政は「奇なことを言う」と不思議がりますが、漂は「私が勝てない猛者がいたとしても信はその猛者に勝てます」とも述べています。

嬴政は漂に仕合いの時は「信は手を抜いているのか」と聞きますが、漂は「信はいつも真剣です。ただどういうわけか私とは互角なのです」と答えました。

漂の話から信は漂に気を遣って手加減しているわけではなく、全力でやっても互角だという事が分かります。

世の中で考えると「本当にそんな事あるのか」と思うかも知れませんが、キングダムの設定では「信は漂よりも強いが何故か互角」という事になっているわけです。

覚醒した信は徐完を圧倒し嬴政は漂の話で「大王様 もしも私が倒れた時は信におつかまり下さい。あいつはきっと誰よりも高く翔ぶ」と言われた事を思い出します。

信は高く翔び空中からの攻撃で徐完に致命傷を負わせ戦いに勝利しました。

漂の任務

信と嬴政は河了貂の道案内で地下道から黒卑村を脱出しようとしますが、ここで昌文君がなぜ漂を王宮に連れて行ったのかが明らかになります。

嬴政は孝文王が在位三日で亡くなり、父親の荘襄王も3年で亡くなり呂不韋の後ろ盾で嬴政が秦王となりますが、王弟である成蟜が左丞相の竭氏と結託し王の玉座を狙っている事を信たちに伝えました。

王弟派は勢力を増し嬴政は何とか王宮から逃げ出してきたわけです。

昌文君は数少ない忠臣であり王宮から脱出した時に、幾つかの緊急合流地点を作り、そのうちの一つが黒卑村でした。

昌文君は黒卑村に合流地点を作り帰る道中で、嬴政のそっくりさんである漂に出会った事を知ります。

昌文君は万が一の為に替え玉として漂をスカウトしたのだとは悟りました。

話が全て繋がった信は激昂し嬴政を殴り飛ばしています。

ここで嬴政が全てを打ち明け漂が影武者になった経緯を語りました。

漂は影武者となる時に笑顔で「まさかこれほどの大任をお受けできるとは夢にもおもいませんでした!」と述べています。

漂は「史に名を残す天下の大将軍」「友と二人身の程をわきまえぬ大望があります」「もとより全てを懸ける覚悟です」と決意表明しました。

漂の采配

この後に嬴政、河了貂らはムタを破り昌文君と合流する事になりました。

王宮から漂が脱出する時に、昌文君は王騎と一騎打ちをしますが、崖から落下し離れ離れになってしまい、どの様になったのかは分からなかったわけです。

昌文君の部下である壁は続きを見ており、昌文君が崖から落ちた時に兵たちは絶望感に包まれますが、漂が馬車から飛び出し皆を鼓舞したと述べました。

壁はその時の漂の姿を「将であった」と語っています。

漂の部隊は奮戦しますが、数で圧倒的に劣っており、漂は「信 俺に力を!!」と叫ぶと敵陣に突撃を仕掛けています。

この時に壁が見たものは敵陣を突破した漂の姿だったわけです。

しかし、最終的に漂は徐完に討たれ城戸村にまで辿り着いて最後を迎えた事になっています。

漂の死を壁をはじめ多くの者が悲しみました。

漂の葬式

キングダム5巻の49話でが城戸村の尾平と尾到に会うシーンがあります。

ここで漂の葬式が行われた事を信は聞かされました。

葬式では村中が集まっただけではなく、隣村の人々までやってきて涙を流した事を聞かされます。

漂の人望の大きさが分かる話にもなっています。

里典も盛大な葬式を行ったとも尾平は告げました。。

里典の子のは漂が好きだった話があり盛大な葬式に関しては有の希望もあったのでしょう。

尾平は信に墓参りに行くように勧めますが、信は「夢がかなってからだ」と述べており、信は漂の墓参りに行こうとはしませんでした。

漂の再登場はあるのか

漂が「実は生きていた」などの設定で再登場するのではないかと考える人もいるのかも知れません。

しかし、個人的には漂が生存していたなどの話は無いと感じています。

キングダムはファンタジーだと言われていますが、歴史の史実に従い物語が進んでいます。

漂は架空のキャラクターであり、作者の原泰久先生が自由に描く事が出来ます。

ただし、既に死んでしまい葬式まで行われた漂の復活は、まずありえないと感じました。

ファンタジーであっても明らかに死んだ事にした人物が生き返る様な事はないでしょう。

それでも、信が天下統一し李信が天下の大将軍となり、漂の墓参りを行った時に、どの様な思いを寄せるのかは楽しみにしたいです。

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