名前 | 崇原(すうげん) |
登場 | キングダム |
所属 | 飛信隊 |
コメント | 片目の凄腕剣士 |
崇原は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
初登場の時は両目でしたが、馬陽の戦いで龐煖と戦い、万極から撤退する時に片目を失いました。
崇原は剣術の達人であり、キングダム公式ガイドブックにも「飛信隊一の剣術バカ」と書かれています。
それでいて、崇原は頭は冴えており冷静な判断力も兼ね備えた人物です。
ただし、松左の死に際しては感情が溢れ叫んでおり、熱いものも持っている事がわかります。
崇原は伍長から始まり什長→百人将→歩兵長兼千人将→三千人将と確実に出世しており、飛信隊の最初期の20人の伍長の中では一番の出世頭となっています。
崇原は現在の死亡しておらず、生き残っています。
尚、日本で片目の剣士と言えば、柳生十兵衛を思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
「剣術の使い手=柳生十兵衛」というイメージが原泰久先生の中にあり、崇原の外見のモデルは柳生十兵衛になっているのではないかと感じました。
崇原と馬陽の戦い
飛信隊第五伍長
馬陽の戦いで飛信隊が結成される事になります。
この時に、第五伍長となったのが崇原であり、初登場の崇原は片目ではなく両目でした。
尚、崇原の初登場はキングダム11巻・第113話『馬陽』となります。
飛信隊は趙の恐ろしさを聞き委縮したり、王騎の軍に圧倒されながら、決戦の地に向かう事になりました。
自信家の崇原
夜になると飛信隊の伍長らが集まり、輪になり焚火を囲み話をする事になります。
ここで王騎の話になったり、沛浪と田永が口論になりそうになりますが、ここで崇原が口を挟む事になります。
崇原は「年や見た目で判断するのは愚かだ」と述べると「武に関してはあの隊長は素晴らしい。剣に精通している者なら すぐに分かるであろう」と続けました。
田永が威嚇しながら、剣の腕前について問うと「この中の誰よりも」と続けています。
多くの読者が崇原の実力は分からなかったと思いますが、自信家に見えたはずです。
山和が「この俺よりも強いってか?」と言えば「ああ。試してみるか」と自信満々に応えています。
読者としては「口先だけの奴なのか」と興味が湧いた部分ではあると感じました。
崇原五人衆
王騎は飛信隊に趙の馮忌に横やりを入れ、馮忌の首を取る任務を与えました。
敵陣に突入する時に、司令官の信は田有、中鉄、山和、竜川を最前線に配置し、力でこじ開けています。
しかし、力自慢の田有らは足が遅く後続が詰まる結果となりました。
ここで信は「崇原五人衆」と述べ、先頭を入れ替えています。
崇原の伍の五人は先頭に立ちますが、崇原を筆頭に剣術の巧みさを披露し、信は「あいつら思った通り 相当の剣術バカだ」と述べています。
山和も「口だけじゃなかったのか!」と崇原の実力を認めました。
後に飛信隊は部隊を二つに分けて戦いますが、崇原は突撃舞台に入る事になります。
最終的に干央の援軍もあり、信が馮忌を討ち取りました。
崇原の冷静さ
夜になると龐煖が一人で夜襲を仕掛け、飛信隊の脇次や山和など数人を討ち取りました。
信と羌瘣の二人で戦う事になりますが、崇原は松左、去亥らと共に見守るしか出来なかったわけです。
剣術バカと呼ばれた崇原であっても、龐煖は別次元の強さを持っていた事になるのでしょう。
龐煖は信と羌瘣の二人がかりでも倒す事が出来ず、秦の干央と趙の万極が援軍として駆け付け、乱戦となりました。
ここで信が再び龐煖に挑もうとしますが、崇原は腕を掴み止めました。
崇原は信に「冷静になれ」と諭し「闇雲に突っ込んでも あの男(龐煖)を討てるはずがない」と告げています。
崇原は戦いを挑み失敗すれば、間違いなく飛信隊は全滅すると言い放ちました。
しかし、信の覚悟は固く沛浪らも賛同すると、飛信隊は決意を固め戦いに挑む事になります。
崇原も「別に隊長の決定に逆らう気はない」と答え同意しました。
松左も全滅覚悟で挑む事を理解しており、飛信隊の中で崇原と松左には冷静さがあり、信のストッパー役になっている事も分かるはずです。
しかし、結局は敗れ飛信隊は退却しました。
退却する時に、崇原は沛浪や田永と共に信を認める言葉を述べています。
片目を失う
万極の軍と交戦となりますが、飛信隊はバラバラになり逃げ延びました。
最終的に石の石笛により集まる事になります。
戻った時の崇原は片方の目に包帯が巻かれており、万極軍の追撃により左目を失ってしまったのでしょう。
ただし、キングダムには崇原が左目を失う描写はありません。
馬陽の戦いは趙の趙荘は騰が討ち取りますが、秦の総大将の王騎は李牧の策により最後を迎えました。
馬陽の戦いで片目を失った崇原は、山陽の戦いからは眼帯姿で登場しています。
飛信隊の選抜試験
鄴攻めの前に、飛信隊は選抜試験を行いました。
河了貂が考案した試験は過酷を極め失格者が続出しますが、干斗らは文句を言いだしたわけです。
ここで崇原が前に出ると「やっと威勢がいいのが出てきたな」と前に進み出ました。
崇原は「いいだろう剣を持ってこい。俺はこの木刀でやる」と入隊希望者10人対崇原1人の戦いを行っています。
しかし、崇原は圧倒的な強さを見せて干斗ら全員を一瞬で倒しました。
ボコされた干斗が信の強さを訪ねると「俺が百人いたとして 百人同時に打ちかかっても 勝てはしない。うちの大将の信は それほどに強い」と堂々と述べています。
読者の方の中には「堂々と言うべき事じゃないだろ」と突っ込みを入れた人も多いのではないでしょうか。
飛信隊の入隊希望の人は驚きますが、松左が干斗に「ますます入りたくなっただろ飛信隊に」と告げており、崇原と松左はアメとムチになっているのでしょう。
さらに、田有が怒鳴りつけ入隊希望者の気を引き締めさせています。
松左の死
鄴攻めの朱海平原の戦いで、松左が干斗ら新兵を助けて亡くなりました。
松左は干斗らと共に戻ってきますが、既に動けなくなっていたわけです。
この時に、松左は崇原の手の中におり、松左の心を察し干斗に槍が渡る様に促しました。
松左は残った力で崇原に話しかけ、松左は崇原に信の事を頼み虫の息となります。
この時に、崇原の瞳から涙が溢れ「くそっ 信は来れないのかっ」と叫びました。
次の瞬間に信が馬に乗って現れ松左は息を引き取っています。
崇原と松左は戦友であり、同じく歩兵を率いた者として、仲間意識は強かったのでしょう。
崇原と英呈平原の戦い
崇原は英呈平原の戦いの前に、三千人将になっています。
飛信隊の歩兵長でもあり三千の兵を率いる事になりました。
英呈平原の戦いが始まると、崇原は飛信隊歩兵大隊本隊を率いており「初手の勢いを取り戻す 俺達も一度出るぞ」と告げ前に出ました。
信は韓のヨコヨコに苦しめられますが、博王谷を討ち取っています。
洛亜完と騰の戦いもありましたが、洛亜完はヨコヨコの進言もあり、最終的に撤退しました。
韓は東砂平原の戦いでも敗れて、新鄭は無血開城しています。