
| 名前 | 沛浪(はいろう) |
| 登場 | キングダム |
| 所属 | 飛信隊 |
| コメント | 頼りになり機転も利く人物 |
沛浪は漫画キングダムに登場する架空の人物です。
蛇甘平原の戦いから登場し、チンピラの親分の様な風貌をしています。
飛信隊が結成されると第一伍長の選ばれました。
馬陽の戦いでは万極を相手に機転を利かせるなどの活躍も見せました。
沛浪は出世を重ね什長→百人将→五百人将→二千人将にまでなっています。
沛浪は松左ほどは用兵が巧みではないとされていますが、経験豊富な部分もあり頼りになる存在でもあります。
田永の記事でも書きましたが、沛浪と田永の見分けがつかない人もいる様ですが、鼻下や顎に髭があるのが沛浪です。
尚、キングダムの最新刊でも沛浪は死亡しておらず生き残っています。
沛浪と蛇甘平原の戦い
沛浪の初登場
蛇甘平原の戦いの前に信は伍を組む事になり、羌瘣、尾平、尾到らと共に澤圭の伍に入りました。
歩いて戦場に向かいますが、この時に沛浪の伍が通りかかり、沛浪は澤圭の伍を見ると「なんか家族旅行みてェだな」と感想を述べています。
沛浪の伍は脇次、山和、茷建、英の五人であり、体格からみても澤圭のをが圧倒していたわけです。
信はストレスが溜まり脇次を驚かせていますが、沛浪は「面白ェガキだ」「誰にケンカを売ってるのか分かってんのか」と問いました。
沛浪の言いぐさから、チンピラの親分に見えた人は多いのではないでしょうか。
チンピラ五人組のボスが、沛浪に見えた人は多かったはずです。
ここで沛浪と信が睨み合いますが、千人将の壁が通りかかり、信は馴れ馴れしく話しました。
この辺りから、信への見る目が変わっていく事になります。
尚、沛浪の初登場はキングダム5巻・第51話「再開」です。
戦車隊との戦い
蛇甘平原の戦いが始まると、魏の戦車隊に苦戦する事になります。
羌瘣は死体を積んで防壁にする様に進言すると、澤圭は皆の協力を呼びかけますが、沛浪も「悪かねェ思いつきだ」と述べると、積極的に協力しました。
沛浪の戦場での経験や澤圭への信頼が、行動に移す結果となったのでしょう。
ここで意地を張らないのは、沛浪の長所だと言えます。
戦車隊の投げやりにより配下の英が戦死しました。
それでも、信が戦車の攻略法を見出し、沛浪らも盾を地面に撒き馬の足を止めるなどしています。
丘の上に突撃
縛虎申は麃公の攻撃命令が出ると丘の上の宮元を討つべく突撃を敢行しました。
この時に、信は騎馬に乗り移動しましたが、沛浪らは徒歩で丘を駆け上がる事になります。
途中で脇次が背中を刺されますが、沛浪は「止まるなっ」と命じ、前進を続けました。
沛浪はここで止まったら、魏軍の餌食となり全滅する事が見えていたのでしょう。
後に脇次は澤圭の伍に救われ遅れて到着しました。
魏の副将の宮元は縛虎申が討ち取り、麃公が呉慶を討ち取り蛇甘平原の戦いは終わりました。
沛浪と馬陽の戦い
飛信隊の第一伍長
馬陽の戦いが勃発しますが、この時に王騎が総大将となり沛浪は澤圭と顔を合わせ「デマじゃないんだったら 一番頼りになる人が 大将になったぞ これは」と話しました。
この時に信は百人将となっており、伍が作られると沛浪は飛信隊の第一伍長となっています。
栄誉ある第一伍長だと言えるでしょう。
澤圭は第十一伍長となりました。
蛇甘平原の戦いでも沛浪は伍長を務めており、全く出世していない事になります。
先の戦いでは縛虎申が10倍の恩賞を与える約束をしており、沛浪は普通で考えれば什長になっていてもよいと感じました。
あくまでも想像になりますが、沛浪や澤圭は信の実力を認めており、信の部隊に配属される為に伍長に留まったのではないでしょうか。
尚、沛浪は、この戦いで利益を餌に田永を連れて来ており、田永も飛信隊にとって欠かせない戦力へと成長していく事になります。
沛浪の見積もり
王騎の命令により信ら飛信隊は、趙の馮忌の首を取るためにサイドから侵入し攻撃を仕掛けました。
飛信隊は部隊を二つに分け渕さんや山和、中鉄らが敵を足止めし、信、羌瘣、沛浪らが前に出る事になります。
趙の馮忌は三百の兵で守られており、ここで沛浪は「三百ってことは、馮忌よりこっち側は百五十だ」「縦に"十五”横に”十”の隊列で百五十」「十列斬り進めば大将首」と見積もりを出しています。
飛信隊は沛浪の見積もりを信じ士気を上げました。
激戦を繰り広げ尾平は「もう十列は超えたぞ。沛浪の親分」と叫んでいます。
しかし、沛浪の計算では反対側の敵が援軍として来る事を計算しておらず、苦しい戦いとなったわけです。
最終的に秦の干央や壁が援軍に駆け付け、信が馮忌を討ち取り任務を達成しています。
龐煖の襲撃
夜になると龐煖が夜襲を仕掛けてきました。
龐煖の夜襲により過去に沛浪の部下だった山和、脇次、茷建の三名がいきなり命を落としています。
信と羌瘣の二人がかりでも、龐煖は圧倒しますが、ここで趙の万極と秦の干央が事態に気付き乱戦となりました。
乱戦の中で飛信隊はバラバラになり田有が「退くか攻めるか決めた方がいい」と信に進言を行っています。
ここで沛浪は冷静に「まだ動くな」と述べ「混戦でもお前のいた位置は皆 分かっている ここで戦ってりゃ きっと集まってくる」と告げました。
この後に去亥、田永、崇原らが集まって来て、沛浪の言った通りになりました。
沛浪は多くの戦場を経験しており、経験値でものを語ったのでしょう。
それと同時に、沛浪が単なるチンピラでもない事が分かるシーンでもあります。
再び龐煖に挑むも敗退し、飛信隊は撤退しました。
沛浪が万極を挑発
万極の追撃に遭いますが、沛浪は堂々と前に出て「オイ そこの長髪白髪」と万極を呼びました。

沛浪は「いいのか?こんなゆるい包囲で 俺達は二万の馮忌軍に風穴あけて 将を殺った飛信隊だぞ」と万極を挑発しています。
沛浪は挑発が終わると、山の下の方に逃げ信、尾平、尾到らを山上に逃げさせる様にしました。
石の石笛で飛信隊が集まり、尾到は亡くなっていましたが、無事に集結する事が出来たわけです。
苦難はありましたが、沛浪が見事な機転を利かせたと言えるでしょう。
英呈平原の戦いと沛浪
英呈平原の戦いの前に飛信隊は軍編成を行っており、沛浪は二千人将となりました。
田有、我呂、満童らも二千人将となっています。
沛浪は二千の歩兵を率いる事になりました。
英呈平原の戦いが始まると、信は積極的に前に出て沛浪も「歩兵(俺達)も隊長について行くぞ」と続きました。
英呈平原の戦いでは韓の博王谷が信に討たれ、洛亜完はヨコヨコと共に軍を引き上げ撤退しています。
東砂平原の戦いでも韓は敗れ、後に王安王と寧姫の決断により新鄭は無血開城し韓は滅亡しました。
キングダムでは趙との戦いに話しは進みますが、沛浪も飛信隊の一員として参戦しています。