ランカイは漫画・キングダムに登場する架空のキャラです。
成蟜に調教された事になっており「お仕置き」の言葉を聞くと、より凶暴になったりします。
作中では龐煖や王騎、麃公、蒙武などの力自慢はいますが、素手での戦いであればランカイが作中最強ではないかと思った事もあります。
逆を言えば、武器を持てば最強という可能性も秘めている様に感じました。
王都奪還編で信やバジオウらの前に敗れますが、その後は山の民の一員となっています。
合従軍篇の蕞の戦いでは、そのパワーで趙に傅抵を驚かせた程です。
今回はランカイを解説します。
ランカイの初登場
キングダムでランカイが初登場したのは、1巻の王都奪還編で嬴政の排除を狙う成蟜が竭氏の屋敷を訪れた時の事です。
この時に成蟜の隣に控えていた大男がランカイとなります。
成蟜は呂不韋が賄賂で荘襄王が王位に就いた事を竭氏に話しました。
呂不韋が商人から丞相まで成り上がった話を一通り済ますと、成蟜は敦(とん)なる人物を呼び出しました。
敦は貧民の出身でしたが、努力で成り上がり、底辺から這い上がったと成蟜は告げます。
話が終わると、成蟜は「パチン」と指を弾きランカイに合図しました。
次に瞬間にランカイは平手打ちで、敦をはたきパワーで壁に衝突させています。
ランカイの圧倒的なパワーの前に、敦は即死しました。
処刑場
キングダムのコミック3巻では、横になって寝ている成蟜の前で、囚人を処刑するランカイの姿がありました。
ここに登場する囚人は昌文君の家来だった事になっています。
囚人たちは手に枷を嵌められランカイに裂かれたり、投げ飛ばされたりし凶暴なランカイの殺戮の対象となりました。
この描写からランカイは、成蟜の凶暴性を実行する為の存在だという事が分かるはずです。
ランカイとの戦い
嬴政と信、河了貂は楊端和の説得に成功し、山の民の軍を率いて昌文君と共に秦の王宮である咸陽に到着しました。
竭氏は策を使いますが、嬴政と信、楊端和らは山の民と共に王宮に入り、竭氏の軍と戦う事になります。
この時にランカイが外を振り向き、成蟜が「どうしたランカイ」と聞くシーンがあります。
ランカイは敵を察知する能力が高い事の現れなのでしょう。
野生の勘を持っているのかも知れません。
戦いの方は信が左慈を討つ活躍を見せています。
信たちは本殿に突入しますが、ここでランカイは素早く反応し待ち構えていたわけです。
ランカイは天井から攻撃を仕掛け山の民の一人を瞬殺し、信をビビらせています。
さらに、信が剣でランカイを斬ろうとしても、ランカイの体はかすり傷程度しか追わず、絶望感が漂いました。
ランカイの圧倒的なパワーの前に壁は思わず「こんな化物と一体どうやって戦えと言うのだ」と絶望にも似た言葉を発しています。
しかし、楊端和配下のバジオウが全て同じ傷口だけを狙う荒業を見せた事で、ランカイは苦しむ事になります。
ランカイはバジオウのスピードについていけなかったわけです。
さらに、山の民のタジフ、シュンメンらがバジオウを助太刀しました。
ランカイは山の民の前に苦戦を重ねダメージを積み重ねて行き、遂に戦意喪失となります。
ランカイの過去
ランカイは敗北寸前でしたが、成蟜がランカイの名を叫び「お仕置き」の言葉を発しました。
すると、ランカイは突如として蘇りタジフに大ダメージを与えています。
ここで成蟜がランカイの過去を語るシーンがあり、ランカイは成蟜が闇商人から買った「見た事もない珍種の猿の赤子」だったと発覚しました。
成蟜はランカイを赤子の時から調教しており、自分のいう事を何でも聞く化物にしてしまったわけです。
ランカイには気の毒な過去があったと言ってもよいでしょう。
ランカイの敗北
信はランカイに攻撃しますが、かすり傷しか負わせることが出来ませんでした。
しかし、壁のアドバイスにより、何かを悟った様に仕留める宣言をしています。
ここでタジフがランカイの足にしがみつき、バジオウとシュンメンもランカイを攻撃し動きを止めました。
この時に信が頭上から攻撃しました。
ランカイは棒立ちとなりますが、信はランカイに「戦意がねぇ奴は寝てろ」の言葉を掛けています。
ランカイは前倒れとなり、崩れ落ちました。
成蟜はランカイに檄を飛ばし「お仕置き」の言葉を発しますが、ランカイは再び立ち上がる事はなく戦闘不能となっています。
ランカイの戦闘不能により、成蟜に味方していた者達は勝ち目がないと判断し、逃亡し竭氏も命を落としました。
成蟜も嬴政にボコボコにされ敗北したわけです。
ランカイと山の民
戦いが終わり本殿に信や嬴政が戻ると、ゴーゴーと寝ているランカイの姿がありました。
秦の王都は勝利の宴会となります。
楊端和及びバジオウら山の民は山界に戻る事になりますが、そこにはランカイの姿もありました。
ランカイは戦いが終わると山の民になったという事です。
ランカイの再登場
楚、趙、燕、魏、韓の合従軍が結成され楚の春申君が総大将となり、趙の李牧が参謀となりました。
函谷関の戦いでは秦軍の活躍もありましたが、李牧は密かに兵を蕞に向けており、蕞の戦いが勃発する事になります。
蕞の城を嬴政、昌平君、信、介億らが守りますが、旗色はかなり悪かったわけです。
こうした中で楊端和率いる山の民が秦軍の援軍として現れる事になります。
形勢は一気に逆転しますが、趙の傅抵が楊端和を見て驚きますが、次の瞬間に巨漢のランカイが現れたわけです。
飛信隊の尾平らはランカイを見て驚きますが、信は冷静に「ランカイだよ」と述べています。
ランカイの圧倒的なパワーは健在でした。
この後に、信と龐煖の一騎打ちがありましたが、趙軍は勝ち目はないと判断し李牧は撤退を指示しました。
戦いが終わると楊端和や山の民は山界に戻りますが、その中にはランカイの姿もあり、無事に戦いを生き延びていた事も分かるはずです。