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高昇は一騎打ちで破れる

2023年1月11日

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宮下悠史

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名前高昇(こうしょう)
登場三国志演義
主君張宝
年表184年 黄巾の乱
コメント三国志演義に登場する架空の人物
画像©コーエーテクモゲームス

高昇は三国志演義で、黄巾党の首領格である張宝の副将として登場します。

高昇が登場するのは三国志演義の第二回です。

ただし、高昇の名前は資治通鑑や後漢書、正史三国志などで見る事は出来ず、架空の人物だと考えられています。

黄巾の乱で高昇は張宝の配下として、張飛と一騎打ちを行いますが、数合打ち合っただけで敗れ去りました。

このシーン以外で高昇が登場する事は無く、劣勢に立たされる黄巾賊と、張飛の強さを印象付ける為に創作されたと考えるべきでしょう。

尚、中国語では「歩歩高昇」という言葉があり、「とんとん拍子で出世する」事を指します。

しかし、三国志演義の高昇とは関係はないでしょう。

劣勢に立たされる黄巾賊

張角が病死した頃の黄巾賊は、董卓の軍を破るなどはありましたが、最初の勢いはなくなっていました。

それでも、張梁が皇甫嵩曹操と戦い、張宝は朱儁と戦っていたわけです。

この張宝軍の副将が高昇となります。

朱儁の陣には劉備関羽張飛がおり、劉備が先手の大将として戦う事となります。

劉備の攻撃に対し、張宝は高昇を出して迎撃させる事にしました。

この時の高昇は副将とする記述があり、張宝軍のナンバー2の位置にいたと見る事も出来るはずです。

一騎打ちで破れる

高昇が劉備の軍に戦いを挑むと、劉備は張飛に迎え撃たせました。

三国志演義では、次の記述が存在します。

※完訳三国志 一巻 岩波文庫30頁

張飛は馬を走らせ蛇矛をかまえ、高昇と戦いを交え、数合ともせぬうち、高昇を馬から突き落とした。

高昇は張飛に敗れて落馬し、一騎打ちに敗れました。

ここで高昇が一騎打ちに敗れて戦死したと解釈される場合もありますが、岩波文庫の完訳三国志では高昇は馬から突き落とされはしましたが、死んだとは書かれていません。

高昇は、張飛と戦った記述があるだけで、それ以降は物語に出てこない事から、命を落したと見る事も出来ます。

しかし、高昇が張飛の蛇矛で、馬から突き落とされただけで、生きている可能性はある様に思います。

因みに、高昇が一騎打ちで敗れた後に、張宝は妖術を使い劉備軍を撤退に追い込みましたが、この時に高昇が救助されたのかは不明です。

尚、高昇に関する記述で「数合ともせぬうちに」とする記述があり、張飛と数合は打ち合う事が出来たとみる事も出来るはずです。

三国志演義を見ると関羽華雄を一撃で討ち取った話もありますし、同じく黄巾賊の鄧茂も張飛に一撃で倒されています。

それを考えると、高昇は張飛と数合打ち合ったと言うのは、それなりに奮戦した様に感じました。

一撃で討ち取られる事も多い三国志演義の中で、高昇の「数合」の記述を見ると粘った方だとも感じています。

ただし、三国志演義の一騎打ちの設定は関羽と互角の一騎打ちを行った紀霊が、張飛に呆気なく敗れるなど分からない部分も多いです。

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