古代日本 日本神話

国生みのあらすじ!古事記と日本書紀で日本列島誕生の順番が違う!?

2022年2月23日

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宮下悠史

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国生みはイザナギイザナミが、まぐわいを行い日本列島を誕生させた事を指します。

混沌としていた地上を、イザナギとイザナミで人が住める状態にしたわけです。

ただし、イザナギとイザナミの国生みは、全てが順調に行ったわけではなく、失敗もしています。

しかし、高天原の神々のアドバイスもあり、イザナギとイザナミは見事に日本列島を造る事に成功しました。

今回はイザナギとイザナミによる国生みを解説します。

さらに、国生み神話が出来た理由なども紹介しました。

尚、神話と歴史は繋がっているとの考えもありますが、国生みに対しては明らかに創作だとも言えるはずです。

科学が進歩した現代で、神々が交わり日本列島が誕生したなどの話は、事実とするには無理があるでしょう。

オノゴロ島を完成させる

天地開闢の時に、別天津神の神々が現れては隠れ、神世七代の神もイザナギイザナミを残して全員が隠れてしまいました。

残ったイザナギとイザナミは、日本列島を造り地上に人が住める様な状態にする事を神々から命じられています。

ここでいう神々は造化三神や別天津神、神世七代のイザナギとイザナミ以外の神々を指すのでしょう。

神々の命令により、イザナギとイザナミは国生みを始める事になります。

イザナギとイザナミは天の浮橋に立ち、天沼矛で地上を掻き混ぜ、地上にオノゴロ島を誕生させる事に成功しました。

イザナギとイザナミは最初に出来た地上とも呼べるオノゴロ島に降り立ち、国生みの為の活動を行う事になります。

国生みに失敗

イザナギイザナミは、オノゴロ島に八尋殿と呼ばれる宮殿と、天の御柱を一瞬で建造しました。

次にイザナギとイザナミは天の御柱を周り、出会った場所で結婚しようと約束します。

天の御柱を回り出会ったイザナギとイザナにの間で、次の会話が行っています。

イザナミ「何て素敵な方なのでしょう。」

イザナギ「何て素敵な乙女なんだ」

イザナミから先に、イザナギに声を掛けてしまったわけです。

この時に、イザナギは不吉な予感を感じますが、イザナギとイザナミは寝所に向かい、まぐわいを行いました。

最初のまぐわいで誕生したのが、ヒルコでありふにゃふにゃしたクラゲの様な体の持ち主であり、とても人が住めるような国土ではなかったわけです。

イザナギとイザナミはヒルコを葦の船に乗せて、海に流してしまいました。

イザナギとイザナミの最初の国生みは、未熟児とも言えるヒルコが誕生してしまい失敗に終わります。

イザナギとイザナミは再び、まぐわいを行いますが、誕生したのがアハシマであり、これもヒルコ同様に未熟児でした。

イザナギとイザナミは二回連続で国生みに失敗したわけです。

神々に相談

イザナギイザナミ高天原に戻り、神々に国生みが失敗した事を告げ、相談したわけです。

神々は占いを行い、イザナギとイザナミが国生みに失敗する理由は、女神であるイザナミから男神のイザナギに声を掛けた事が原因だと伝えました。

神々の言葉を聞いたイザナギとイザナミは、オノゴロ島に戻り天の御柱を周り、今度はイザナギからイザナミに声を掛けます。

この後に、イザナギとイザナミは寝所に行き、まぐわいを行いました。

そして、ついに日本列島の最初の島である淡路島を生む事に成功したわけです。

これが国生みが成功した瞬間であり、コツを覚えたのかイザナギとイザナミは、次々に国生みを行い日本列島を形成していく事となります。

因みに、古事記と日本書紀では日本列島の島が誕生した順番が違いますが、最初に誕生した島が「淡路島」だと言うのは、共通事項でもあります。

国生みを成し遂げる

古事記の国生みの順番

(上記の画像は古事記の日本列島誕生の順番)

古事記によればイザナギとイザナミは、最初に大八島国を誕生させました。

国生みで誕生した大八島国は、下記の順番で誕生しています。

1・淡路島

2・四国

3・隠岐諸島

4・九州

5・壱岐島

6・対馬

7・佐渡

8・本州(大倭豊秋津島)

上記を見ると分かる様に、古事記では大八島国最大の島である本州(大倭豊秋津島)が最後に誕生しています。

因みに、本州が大倭豊秋津島と呼ばれる理由は名前に入っている「秋津」は「トンボ」を指しているとする説があります。

本州にトンボが多かったからだとも、本州の形がトンボが交尾している姿に似ているなど、大倭豊秋津島の名前に関しては色々な説がある様です。

大八島国の国生みが完了したイザナギとイザナミは、児島半島、小豆島、周防大島、姫島、五島列島、男女群島を誕生させました。

尚、児島半島は江戸時代までは児島と呼ばれる島であり、現在の岡山平野は吉備の穴海と呼ばれる瀬戸内海の内海が広がっていたわけです。

児島や吉備の穴海は吉備が発展する上で大きな力となります。

現在の児島半島は江戸時代の干拓により半島となりました。

本州、四国、九州などの大きな島だけではなく小さな島も出来上がり、イザナギとイザナミの国生みは完全に達成されたわけです。

日本書紀の国生み

古事記と日本書紀では、国生みで誕生した国の順番が違います。

日本書紀では下記の順番で、日本列島は誕生しています。

1・淡路島

2・本州

3・四国

4・九州

5・壱岐島

6・佐渡

7・北陸道

8・屋代島

9・児島半島

何故か日本書紀と古事記で国生みの順番が違っているわけです。

これに関しては、日本の各地に国生み神話があり、採用した話の差異が出ているのかも知れません。

葦原中国の誕生

日本神話だとイザナギイザナミが、国生みで造った島々の事を葦原中国と呼んだりします。

他にも、地上、地上界、下界、瑞穂の国と呼んだりする場合も多いです。

余談ですが、地上である葦原中国にいる神の事を国津神と呼びます。

それに対し、高天原に住む神の事は天津神と呼びます。

尚、国生みという偉業を成し遂げた、イザナギとイザナミは神産みの段階に入るわけです。

イザナギとイザナミは失敗をしながらも前進を続け、日本列島を完成させたとも言えるでしょう。

国生み神話が出来た理由

最初に述べた様に、イザナギイザナミの国生み神話は明らかに創作だと言えます。

「神話と事実が繋がっている」との言葉もありますが、国生み神話だけは、どう考えても創作でしょう。

しかし、国生み神話を創るのには理由があり、国土の起源を語り、国としての正統性を認めさせようとする思考が、混ざっているとも考えられています。

日本で言えば、日本列島は他民族から戦争で奪い取ったわけではなく、神々の意向により誕生したとする為です。

イザナギとイザナミが国生みを行い日本列島が誕生したのであれば、神々の意向により正当化される事になるでしょう。

国生み神話により、日本人が日本列島にいる大義名分が立った事になります。

国生みの背景には、政治的な背景の関わっていると言えるでしょう。

因みに、国生み神話に北海道が無いのは何故だ?と思うかも知れませんが、北海道を日本領に制定したのは近年であり、古事記の世界では最北端は東方地方の会津までとなります。

日本列島の誕生の動画

上記の動画は、神世七代『日本列島の誕生』のゆっくり解説動画です。

日本列島がどの様に誕生したのか、ゆっくり解説で視覚的に分かる様になっています。

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