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金旋の史実と【やられっぷり】が好きだ「荊州四天王」

2021年4月8日

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金旋をご存知の方は中々の三国志マニアの方でもあると思います.

基本的に雑魚キャラですが、三国志演義などのやられっぷりは、かなりいい味を出していると思いました。

ちなみに、金旋は荊州四天王とか荊州四英傑荊州四君主などと呼ばれる事もあります。

尚、金旋以外の荊州四英傑のメンバーは、劉度韓玄趙範です。

全員がやられ役なのですが、それ故に人気が出てしまうという奴でしょう。

曹豹が人気が出てしまうのと、同じ理由で人気が出てしまうのだと思われます.

ここでは、荊州四君主でも、もっとも戦意?を見せた金旋を紹介します。

史実の金旋と、三国志演義の金旋の両方の解説を行いました。

因みに、上記の画像は横山光輝さんの漫画三国志で金旋が鞏志に討たれるシーンです。

鞏志の矢が、金旋の首にモロに命中しています。

自分の中では、このやられっぷりも大好きです。

尚、金旋には金禕という子がおりますが、漢王朝の最高を願って劉備の援助を受け、許昌で反乱を起こそうとした話があります。

金旋の息子である金禕は仇敵であるはずの劉備に助けを求めた事にもなるでしょう。

三国志演義の金旋

三国志演義の金旋ですが、他の荊州四天王である韓玄、劉度、趙範とは一味違った展開を見せてくれます。

他の、3人は城を守る形で劉備軍を迎え討ったわけです。

しかし、金旋は自ら出撃しようとします

金旋の部下に、鞏志(きょうし)という者がいて、籠城して戦うべきだと主張しました。

これに金旋は激怒して、鞏志を殺そうとしたわけです。

しかし、他の部下が諫めた為に、処刑は取りやめました。

金旋は自ら出撃して、敵将張飛と対峙したわけです。

金旋は自ら出撃すると言う事は、武勇に自信があったのでは?と思うかも知れません。

しかし、張飛を見るとビビッて逃げてしまいます・・・。

さらに、城に入ろうとすると、鞏志が裏切り、城に入る事も出来なくなってしまったわけです。

鞏志は、弓矢を金旋に浴びせて射殺してしまいました。

鞏志は、金旋の首を持って張飛に降伏した事で、武陵太守に任命されています。

これが金旋の三国志演義での活躍?です。

何の見せ場も無いのが実情です・・・。

諸葛亮の不思議なところ

鞏志は、主君である金旋を裏切り射殺して降伏したわけです。

この時に諸葛亮は、鞏志の事を「不忠者」とか「反骨の相」があるなどの発言はありませんでした。

しかし、魏延が韓玄の首を斬り劉備に届けた時は「不忠者」「反骨の相」があるなど、酷評しています。

さらに、魏延の首を斬るように劉備に進言したほどです。

鞏志と魏延は、やった事は同じはずなのに、鞏志は武陵太守になるなど優遇されています。

しかし、魏延は処刑されそうになったわけです。

三国志ファンからは、この対処は公平性に欠けると感じる場合も多いようです。

実際に、私もこの時の諸葛亮の態度は明らかにおかしいですし、逆に魏延に同情してしまいます。

しかし、斬られた金旋にとってみれば、関係のない話なんでしょうね・・。

三国志正史の金旋

三国志正史の金旋ですが、先主伝第二の部分に「武陵の太守金旋を降伏させた」と書いてあるだけです。

金旋を武陵の太守に任命したのは、劉表劉琮官渡の戦い後に袁紹の勢力を滅ぼし南下してきた曹操のどれかだと思われます。

正史三国志には金旋を武陵太守に任命された経緯の記載がなくよく分かっていません。

三国志正史だと、金旋は張飛を相手に勇敢?に戦いを挑んだ記載はありません。

ただし、三輔決録注によると、金旋は字が元機といい京兆の人とあります。

黄門郎、漢陽太守を歴任して、中央に行く事になり議郎になり、中郎将に昇進して武陵太守になったとあります。

中央においても、金旋はキャリアを積んで行った事が分かるはずです。

その後、金旋は劉備に攻撃されて死亡したと記載があります。

三国志正史を書いた陳寿は、劉度韓玄、趙範、金旋は、イチイチ書くのが面倒になり全員降伏したと記載したのかも知れません。

ちなみに、宮城谷昌光さんの三国志だと、金旋討伐の時に諸葛亮が考えたり、関羽と張飛が城に攻め込もうとしたります。

その時に、糜芳(びほう)が趙雲を絶賛するなどもあり、非常によく描けていると思いました。

後の、糜芳の呉への裏切りの伏線にもなっていて、読みごたえがあります。

ちなみに、金旋は期待通り?に殺されてしまいますので、そこも注目してあげてください。

金旋ファンには、堪らないのかも知れませんが・・。

金旋の好きな所

個人的な話なのですが、自分が金旋が好きなところを上げてみたいと思います。

自分の中では、能力も無さそうな感じがするのに、張飛相手に戦いを挑むところが好きです。

しかも、張飛を見て逃亡したら、城に入れてもらえないという、その人望の無さも魅力的な気がする次第です。

金旋のダメっぷりが光っているが故に魅力的に、映るのではないかと思いました。

武将というのは、強いばかりが能じゃないと、思うようになりました。

我儘で簡単に計略に嵌ってしまったり、そういう所がよいなと思った次第です。

日本の戦国時代でも、最弱と言われて9度城が落城した小田氏治辺りも同様に好きになってしまいますね。

この記事を書いた人

構成・文/宮下悠史

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