
| 名前 | 中華十弓(ちゅうかじゅっきゅう) |
| 登場 | キングダム |
| コメント | 各国に散らばった弓矢の腕前上位十人を指す |
中華十弓は漫画キングダムに、登場する中華最強クラスの十人の弓矢使いの名称です。
キングダムでは秦の六将、三大天、魏火龍七師などの役職がありますが、これらは国ごとのものです。
それに対し、中華十弓は中華全体の弓矢の名手の称号であり、国にとらわれた存在ではありません。
キングダムでの設定では中華十弓は趙の武霊王が主催した大会で、実力者十名の称号となった話が掲載されています。
尚、現時点で中華十弓にランクインした事があるのは、下記の人物となります。
中華十弓とは
中華十弓の始まり
キングダム46巻・第493話で蒼仁が中華十弓について語るシーンがあります。

蒼仁によれば『中華十弓』とは、趙の武霊王の時 全土から弓自慢を呼び集めて
腕競べを催し、その時の上位十人をそう呼んだのが始りとの事です。
中華十弓と言うのは、趙の武霊王が主催した大会で、上位十人を選んだ事になります。
しかし、趙の武霊王は紀元前298年に亡くなっており、キングダムの世界が始まる50年程前に亡くなっていた事になるでしょう。
そうなると、現役の中華十弓の方々も、何処かで大会があり選ばれたはずですが、主催者の名前なども一切明らかにされていません。
中華十弓を認定する団体があるのかも不明です。
中華十弓と武霊王
蒼仁の説明で、中華十弓と趙の武霊王が関係している事が分かるはずです。
武霊王は趙で異民族の戦闘スタイルである胡服騎射を導入し、中華に騎馬隊を導入しました。
趙は武霊王の時代が全盛期だったと言えるでしょう。
原泰久先生が中華十弓と武霊王を掛け合わせた話にしたのは、異民族の武器と言えば「弓」という認識があったからではないでしょうか。
異民族の事を「夷」という漢字で表す事がありますが「弓」と「人」という字が合体している事が分かるはずです。
こうした事情もあり、趙の武霊王が騎馬隊を導入する上で、弓の名手を集めたというのを、中華十弓の始まりにしたと感じた次第です。
中華十弓のルール
キングダム79巻・第860話『十弓への挑戦』で中華十弓の決め事が語られています。
中華十弓に選ばれた者は、特別な嚆矢を持つ事になっていました。

特別な嚆矢を打ち鳴らせば、聞いた十弓は勝負に応じなければならないとするルールです。
実際に趙の青華雲との戦いで、蒼仁や蒼淡は嚆矢を打ち鳴らし戦いを始めました。
嚆矢を鳴らした者が戦わないといけないのは、中華十弓の「掟」となっており、一度鳴らしたからには後戻りはできない事になっています。
尚、中華十弓の嚆矢は模造品を蒼源が作っており、偽物も出回っている事が明らかになっています。
中華十弓のメンバー
中華十弓に選ばれたメンバーを紹介します。
黄離弦は最初に登場した中華十弓

黄離弦はキングダムの作中に登場した最初の中華十弓の一人です。
信は縛虎申と共に宮元の丘を攻め上りますが、ここで行く手を阻んだのが黄離弦となります。
黄離弦は明らかに弓の腕前が尋常ではなく信を苦しめましたが、最終的に討ち取られています。
作中では黄離弦が中華十弓だったとは書かれていませんでしたが、キングダムの公式ガイドブックには「中華十弓」だったと書かれていました。
尚、作中で黄離弦が中華十弓を名乗るシーンがない事から、蛇甘平原の戦いの時点では、原泰久先生の頭の中に中華十弓という発想はなかったのかも知れません。
魏加は中華十弓唯一の実在した人物
魏加は馬陽の戦いで登場した中華十弓の一人で趙軍に所属しています。
馬陽の戦いの最終局面で、秦の王騎と趙の龐煖による一騎打ちが行われました。
この時に王騎の背中に向けて弓を放ったのが、魏加です。
魏加は見事に王騎に弓を命中されますが、激昂された信により討ち取られました。
しかし、魏加の弓により龐煖は一騎打ちに勝利したわけです。
尚、魏加の名前は戦国策にあり、中華十弓の中で唯一実在した人物とも言えるでしょう。
ただし、史実では弓矢を例にした話はしていますが、弓矢の達人だったとする話はありません。
白麗は最年少の中華十弓

項翼とセットで登場する事が多いと言えるでしょう。
作中では中華十弓の中で第三位の腕前だとする発言がありました。
函谷関の戦いで登場し臨武君を弓矢でフォローしますが、弓を蒙恬に壊され臨武君も騰に討たれています。
尚、函谷関の戦いでは蒙武と汗明による一騎打ちがありましたが、媧燐が弟の媧偃を使って蒙武を後ろから刺そうとし蒙恬に妨害されるシーンがあります。
既に白麗は負傷していましたが、ここで白麗が弓を使って蒙武の背中に弓を射ていたら、汗明が蒙武を討ち取っていたのではないでしょうか。
同じく中華十弓の魏加よりも白麗の方が実力は上だと考えられ、王騎を討ち取った展開と同じになったとも感じた次第です。
姜燕は廉頗四天王の一人

常に目を閉じていますが、目が見えないとかそういう事はなく、同じく四天王の輪虎も目が開かない設定となっています。
弓を使って軍隊を操るのが特徴です。
山陽の戦いでは王翦に実力を認められ、スカウトされた事もあります。
山陽の戦いは最終的に敗北しましたが、廉頗や介子坊と共に楚に亡命しており、まだ生きている状態です。
楚は後に項燕が李信、蒙恬と戦い勝利し、王翦と蒙武が最終的に楚軍を破りますが、ここで再び姜燕が登場する可能性があるのではないでしょうか。
青華雲は中華十弓最強だった
キングダムでは秦と趙の最終決戦が行われますが、ここで李牧の要請により戦場に出たのが青華雲です。
この時点で中華十弓最強という事になっています。
慈悲無き弓矢ともなっており、山の民の楊端和やダントを戦闘不能に追い込んでおり、圧倒的な弓の腕前をみせました。
さらに、青華雲は弓矢を空で放つだけで、相手にダメージを与える「白影」なる神弓も持ち合わせていたわけです。
飛信隊の弓矢兄弟との戦いになると、青華雲は蒼淡との弓矢対決には勝利しましたが、蒼仁には敗れて最後を迎えました。
金令は初代中華十弓最強
中華十弓の最初の優勝者が金令です。
武霊王が開いた大会で優勝したのが、金令なのでしょう
金令の事は蒼仁が解説しており「五百歩の所から十射中八射が的を射抜いた」との事です。
ただし、その後に金令がどの様な人生を歩んだのかはキングダムの作中では語られていません。
キングダム公式ガイドブックを読んでも、説明は短く目立った様な情報はありませんでした。
馬朱離は神弓の異名を取る
蒼仁は金令は五百歩の位置から十射中八射だが、中華十弓の馬朱離は十射中九射的を射抜く達人として紹介しました。
河了貂も馬朱離の名を知っており『神弓』の異名を持つ、魏の最強弓兵だと述べました。
馬朱離は戦場では百人以上の敵将校の頭を射抜いたと言われていますが、現時点では前線を退いているとの事です。
しかし、馬朱離の腕前は中華十弓の上位三人の内の一人としての、実力は未だに持っているようです。
尚、馬朱離は魏の人物という事になっており、史実では紀元前225年に魏は王賁に攻められ魏王仮が降伏し滅亡した事になっています。
当然ながら、キングダムでも魏の滅亡を描くはずであり、ここで馬朱離は登場するのではないでしょうか。
史実では王賁は水攻めで魏の首都の太梁を陥落させていますが、城内から馬朱離が秦軍目掛けて矢を討つ姿が見られるのかも知れません。
仙手備は燕の中華十弓
仙手備は青華雲や馬朱離と共に中華十弓の上位三名に入っている人物です。
しかし、現時点で分かっているのは横顔だけであり、その他の事は分かっていません。
尚、キングダム46巻・第493話「再出発」において、青華雲も登場しましたが、後に登場した時もデザインは変わっていませんでした。
こうした事情もあり、仙手備の姿に関しては、既に原泰久先生の中で決定しているのでしょう。
仙手備は燕の人物という事であり、史実を考えると、王翦が趙の首都の邯鄲を陥落させた後に、燕を攻撃し首都の薊を陥落させています。
この時に、仙手備が登場するのではないでしょうか。
それか燕の太子丹と荊軻の話に絡めてくる可能性もあります。
太子丹を討つのは李信とも考えられており、太子丹を守る仙手備という展開もあるのかも知れません。
最終的に燕王喜が遼東半島に逃亡し、ここで秦との最終決戦が行われますが、仙手備も最後の最後で登場するパターンもあるのかなとは感じています。
白公は右目を貫かれた
白公は魏の武将で岳雷の回想シーンで登場し、蒼源と戦った中華十弓の一人です。
白公と蒼源は合戦の最中に乱戦場を挟んで、弓矢の撃ち合いを行いました。
六射目で白公は蒼源に右目を貫かれ、勝敗は決しました。
白公との戦いで蒼源は中華十弓に認められた事になっています。
ただし、白公が亡くなった描写は存在せず、キングダムの作中でも登場する可能性があるのではないでしょうか。
尚、キングダムには龍白公なる人物が登場しますが、白公との接点は特にないようです。
松羿は金に困り嚆矢を売った
松羿は蒼源の師匠として、弓矢兄弟の回想シーンで登場します。
中華十弓に選ばれた者は特別な嚆矢を持っていました。
しかし、松羿は金策が苦手であり嚆矢を売ってしまったとの事です。
中華十弓の実力であれば、アトラクションで評判となったり、戦場でも高値でスカウトされそうですが、お金に困ったという設定になっています。
天は二物を与えずと言いますが、松羿は弓矢の腕前は一流でも、何処か抜けていた部分があったのかも知れません。
尚、松羿という人物は史実では登場しませんが、「羿」という人物は伝説の弓矢使いとして記録が残っています。
羿は三皇五帝の堯の時代に、同時に十個の太陽が昇った時は余分な太陽を打ち落としました。
夏王朝の時代でも羿は登場しており、夏の太康を倒しますが、配下の寒浞により最後を迎えています。
原泰久先生が神話の世界に登場する羿を知らないはずがなく、松羿の名前はここから取ったのでしょう。
蒼源は秦で唯一の中華十弓

蒼源は松羿の弟子で、蒼仁や蒼淡の父親でもあります。
中華十弓は特別な嚆矢を持っていましたが、師匠の松羿は売り払ってしまった事で模造品を作った人物でもあります。
後に蒼源は息子たちを置いて山を降り、秦軍に入ると中華十弓の一人である白公を打ちました。
蒼源は中華十弓ではありませんでしたが、白公を破った事で、中華十弓に入る事が出来たのでしょう。
キングダムの設定では秦で唯一の中華十弓という設定になっています。
後に麃公の軍に入った事で、岳雷や我呂に実力が知れ渡る事になります。
蒼源は特殊部隊の蒼弓隊を結成しますが、味方を救う為に戦死しました。
蒼仁も中華十弓?
蒼仁も中華十弓の一人だとみる事が出来ます。
物腰は低い人物ですが、弓の腕前は飛信隊の中でも最強です。
青華雲との戦いでは白影が使える様になり、弟の蒼淡は青華雲に敗れますが、蒼仁が仇を取っています。
この時の青華雲は中華十弓の第一位ともされており、蒼仁が弓で討ち取った事で、見方を変えれば蒼仁が中華十弓の1位となるのではないでしょうか。